インディアンフルート

インディアンフルートは北アメリカインディアンの笛です。
ネイティブ・アメリカン・フルートと言ったり、ラヴ・フルートと呼んだりもします。木や竹を削って作った素朴な笛の音は北アメリカの雄大な自然を彷彿とさせながら、なぜか日本を感じさせます。

遠くてなつかしい音色

インディアンフルートの音色にじっと耳を傾けると、インディアンたちの住む山野が目に浮かんできます。木もれ日でまだらになった静かな林、風になびく広い草原、急流の轟く深い峡谷、ワシの舞うどこまでも高い空…インディアンフルートの音色はそんな音色です。

インディアンフルートの音階は日本や中国と同じ五音階=ラドレミソラです。そのせいでしょうか、インディアンフルートを演奏すると「尺八のようだ」とよく人から言われます。インディアンフルートと尺八、きちんと比較するとむしろ違っているところのほうが多いのですが、そんな不思議に日本を彷彿とさせる音でもあります。
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美しい彫刻やペイント

インディアンフルートには美しい彫刻やペイントが施されています。それはインディアンの文化そのものがトーテム信仰=アニミズムと密接に関わっているのと無関係ではないでしょう。そもそも伝説では、インディアンフルートはキツツキが人間にプレゼントしたことになっています。

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フルートに細かく彫刻された鳥や獣や人間たちを見つめているうちに、隠された物語の一幕を読み解くことができるかもしれません。

木や竹を削って作った素朴な笛

インディアンフルートはアメリカアカスギなどの木でできています。昔のインディアンフルートはみんな、演奏者が自分で手作りしました。石器しかなかった頃は木をくりぬいて管にするのが大変でした。赤く燃えている堅い小枝をフルートの端に押しつけて、焦げたところを少しずつ削ってくりぬいたそうです。今は西洋の工具を使いますが、それでも結構大変だったりします。

南部の暑い地方のインディアンフルートは竹でできています。竹ならずっと簡単に加工できます。

やさしい演奏

唇に当ててふうっと吹けばすっと鳴る。たったそれだけです。まっすぐで、それでいておおらかな音色。インディアンフルートはあなたの息づかいを…ため息でさえ…音に変えて世界に還元します。インディアンフルートを吹いているとき、あなたは世界に働きかけていると実感するでしょう。その音は減衰しながらどこまでも伝わっていって、聞く人々に気づかせます……あなたが今そこにいると。

インディアンフルートは、いろいろな笛の中でも特に演奏のやさいしい部類に入ります。「みんなが持っていないような楽器を習いたい」などと考えている方にぜひお勧めします。