ビブラート

笛の演奏中にピー~~~と音を揺らすと柔らかい感じに聞こえます。これがビブラートです。ビブラートをかけるとなんだか急に上手になったように聞こえます。

ビブラートのかけ方

インディアンフルートをふーっと吹きながら「ふふふ」と笑ってください、うふふふふ。息がブレて音がゆれます。やってることは要は、そういうことです。次にそれを意識的にいろいろやってみてください。

  • ゆっくり
  • できるだけ速く
  • ゆっくりからだんだん速く、速くからだんだんゆっくり
  • 大げさにやったり
  • 聞き取れないくらいわずかにしてみたり

笑うときの筋肉を意識的に使うことは日頃あまりないでしょうから、身体に覚えさせるのにしばらく時間がかかります。「1日30分」みたいにヘンな目標を立ててがんばると飽きて投げ出しますので、CDを聴いたりマネしたり、他のことをしながら気長に練習してください。そんなに難しいことではありません、慣れの問題です。

インディアンフルートらしいビブラート

国や文化や笛の種類によってビブラートが違います。日本の笛は一般にビブラートをかけません。音をゆらすことは下品だとされます。逆に西洋のフルートはいつも音をゆらします。ビブラートをかけない音は貧相だと言い切ります。

インディアンフルートは、伝統的にはきつい-音がぶつ切りになるほどきつい-ビブラートをかけます。でも最近のヒーリングミュージックなどで使われるインディアンフルートは、ビブラートをかけずに音をまっすぐ伸ばします。音色そのままの美しさを魅せているのでしょう。でもわずかのブレもなくまっすぐ音を伸ばすのはものすごく難しいです。ビブラートの方がごまかしやすいです。困ったらビブラート。