フヤラ
世界最大のオーバートーンフルート。重厚な倍音は圧巻の一言!
フヤラを吹いてみました↓
フヤラの2オクターブの音階↓
品番 | 品名 | 価格 |
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FJARA101 | 2ピース無地(G) | |
CKGRS001 | コルクグリス |
世界最大のオーバートーンフルート
フヤラはスロバキアの羊使いたちが演奏する、世界最大のオーバートーンフルートです。全長1.7m、長すぎるので抱えると1/3は演奏者の頭の上に突き出てしまいます。
これだけの長さにかかわらずフヤラの指穴はたった3つだけ。3つの指穴と息の強弱だけで2オクターブ以上の音域を表現します。息を弱く吹くと低い音、強く吹くと高い音。息の強弱だけで巧みにメロディーを演奏するのがオーバートーンフルート族のユニークかつ珍しい特徴です。
フヤラを両手で抱えあげマウスピースに息を吹きこむと管全体が振動し、甲高い咆吼をあげます。耳鳴りのような高音。この、マイクがハウリングを起こしているような音は倍音(オーバートーン)です。
フヤラの長身を最大限に利用した類をみない倍音の魅力は、今まで一部の先進的アーティストだけの知るところでしたが、近年、ワールド系のミュージシャンを中心に急速に広まりつつあります。
フヤラは同じ倍音系の民族楽器ディジュリドゥとのセッションはもちろん、ジェンベや他のパーカッション、更には民族楽器に限定することなくクラシック楽器や和楽器と合わせて、音楽表現の新しい可能性を拓くことでしょう。
ライブステージでのヒント
フヤラは低音と高音で音圧の差がかなり大きいです。ですからライブステージではコンプレッサーの使用をお勧めします。
また倍音系のアーティストならよく知っていることですが、フヤラのような倍音系の楽器にはロングエコーやロングリバーブが極めて効果的です。
特異な演奏方法
細長い笛を強く吹くと裏返って高い音が出ます。倍音(オーバートーン)です。強く吹くほどいくらでも高い音が出るので、上手に吹けば息の強弱だけでメロディーを演奏できます。これがオーバートーンフルートの原理です。
純粋なオーバートーンフルートには指穴が一つも無く、息の強弱だけでメロディーを演奏します。
フヤラには補助的に3つの指穴があって、この指穴と息の強弱で2オクターブの音域を表現します。3オクターブ以上の高い音は指穴をぜんぶふさいで、息の強弱だけで表現します。倍音を基にした音階は平均律音階と奇妙な誤差を生じます。この不思議な乖離感がフヤラの魅力でもあります。
フヤラの2オクターブの音階↓
重要なのは運指よりもだんぜん息の強さのコントロールです。同じ運指でも息の強さでいろんな音が出ます。だから息の強さを間違うと指が合っていても違う音が鳴ってしまいます…
そんな細やかな演奏がめんどうなら、いっそ指穴をぜんぶふさいで、勢いにまかせてリズミカルに吹くだけでもさまになります。そんな力技な演奏のほうが、昨今は流行だったりします。
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製作:フォルカート・スロバキア(スロバキア)