埼玉の鼻笛は夏頃入荷します

埼玉の鼻笛の入荷時期が未定になりました。
…はっきり言えば販売終了ということです。

埼玉の鼻笛はもともとは、久須美陶房の佐々木さんが大きな作品を製作する傍らで、余った土をこねて遊びで作っていた玩具です。2009年3月末にTV番組でモスリンさんのすばらしい演奏が紹介されて以来、全国から鼻笛の注文が殺到するようになりました。っても月に10個とか20個とかですけど。でも、もともと遊び感覚の採算度外視で鼻笛を作っていた佐々木さんにとっては、この一年間、たいへんな負荷だっただろうと想像します。

2009年の秋頃に「飽きた」という言葉を聞いて、なんとなく予感はしていましたが。それでもそこをなんとか熱意と工夫で乗り切ってほしいと願っていたのですが。2010年2月10日に「もう作れない」と宣言されてしまいました。「もう鼻笛には熱意を感じられない」「作る気にならない」「今後ひょっとして気が向いたらちょっとだけ作るかもだけど」とのことです。

厭になる、飽きる。この気持ちは身にしみて分かります。そもそも1個2,500円という価格がでたらめで、人件費や材料費・燃料費を考えると、いっそ作らない方が儲かるほどです。無理強いできるものではありません。

佐々木さんは「簾さんが真似て鼻笛を作っても止めません」とも言いました。
ざっと計算しましたが価格2,500円でこの鼻笛を販売して食っていくのは困難です。短時間で機械的に製作できる方法を見つけること、小さな工場を建てて大量生産すること。外国にも売り込むこと。それでも、てみる屋が株式会社になるくらい力をつければ、十分可能だと考えています。

2020年までに埼玉の鼻笛のレプリカを量販すると、星に誓えばいいのかな。
ちなみに佐々木さんは「今後も気が向いたら作るかも」と言っています。ですからもう二度と手に入らない、ということでもないと思ってます。

先ほど未練がましく久須美陶房に電話しましたら「作らないと言ったわけじゃない」と訂正されました。納期を厳守して卸すのが難しいだけで、個数に関しては一年に100個くらいなんともないとのこと。

本業の都合で納期を守れないことはもちろん納得していますし、だから納期を強いたこともありませんし。だからそこを今さら問題にしているとは思わなくて、電話口の雰囲気から、これはもう作らないと宣言されたと早合点しました。そうですね。ざっと考えて、納期と個数の配分を見直せばOKでしょう。数日内に改めて久須美陶房に陶器の鼻笛を注文します。

とにかく陶器の鼻笛が販売終了というのは、間違いです。
引き続き販売します。ただし在庫ゼロから始めますので、当面は予約注文の受付のみになります。次回の入荷は5月頭を予定していますが、絶対でないことをご理解ください。

陶器の鼻笛が販売完了でなくてほんとうによかったです。