ウルトラ・ダブルオカリナ(販売終了)
ウルトラ・ダブルオカリナは販売終了です。
エスティーエル・オカリナ社が販売しているオカリナを台湾のメーカーから直接仕入れるようにしたため、エスティーエル・オカリナ社との取引はなくなりました。ウルトラ・ダブルオカリナもその台湾のメーカーの製品ですが…カタログに見当たらないため、なんとなく流れで販売を終了しました。
「音が足りない…っ」なんて昔もありましたっけ。
音域2オクターブ半のダブルオカリナ(改良型)です。
» ウルトラ・ダブルオカリナの音域(下のラから上の上のファまで)
» わざと低音管と高音管の音の継ぎ目あたりで吹いてみました
品番 | 品名 | 価格 |
---|---|---|
STCOC303 | アルトC(初号機)、緑 |
- キー: アルトC管
- 音域: A4~F7
- 材質: 陶器
- 仕上: 緑の光沢
- サイズ: 15.0cm×9.5cm×4.0cm
- 重量: 302g
- 付属品: 運指表(英語)、曲譜小冊子(英語)×2冊
ダブルオカリナの誕生
オカリナの難点としてよく、音域の狭いことが指摘されます。街の楽器店で売っているふつうのオカリナが1オクターブ半。といってもこれでたいていの曲は吹けるのですよ。それでもすこしでも音域を広くする工夫として、ふつうのオカリナの横に小さな高音のオカリナをくっつけたダブルオカリナが発明されました。
単純に2つのオカリナを1つにしただけです。
プロのオカリナ演奏を観ていると、曲の途中で別のオカリナに取り替えて演奏することがあります。1つのオカリナの音域では曲をぜんぶ演奏できないので、高い音のオカリナに取り替えているのですが。要はこれと同じ事をやっているだけです。
意外に操作性は良好
ダブルオカリナは低音管のオカリナの横に小さな高音管のオカリナがくっついています。吹口も2つあって、ハーモニカのように横にスライドしながら演奏しなければなりません。
が、実際に吹いてみると意外に操作性はよいです。
低音管で高い音を演奏しているとき、右手は既に空いていますから、予め高音管の指穴を押さえておくのです。そして吹口をスライドする。
また、ふつうのオカリナのように手放しになる瞬間がありません。
ふつうのオカリナでは高い音を演奏するとき両手放しなります。だからオカリナを落とさないように右手の小指と薬指でオカリナの先っぽを掴むのですが。ダブルオカリナにはこれがありません。演奏してみれば分かることで、右手か左手のどちらかがいつも必ずオカリナを掴んでいるのです。これはありがたいです。
ウルトラなダブルオカリナ
ウルトラ・ダブルオカリナはダブルオカリナを更に改良したオカリナです。
音域がダブルオカリナよりも更に3音プラスしたA4~F7。ダブル管の操作性のよさをそのままに、トリプル管に届く音域を演奏することができます。ピッチは低音から高音までかっちり合っているのでいらぬ気遣いなく演奏できます。
まだ初号機なので低音管と高音管の音質の調整が今ひとつです。
低音管のいちばん高い音がかすれぎみです。一方で高音管は澄んだ音色なので、そのため低音管と高音管との音の継ぎ目を目立たせないように吹くのが難しい。
この値段でこの音域は買えませんから、コストパフォーマンスはいいと思います。
「そろそろダブルオカリナがどんなものか試してみたい」という、新しもの・珍しもの好きなあなたにお勧めです。
片方の吹口だけ吹くように
!!!注意!!!
ダブルオカリナを吹くときは、2つある吹口のうち片方だけ吹くようにしてください。低音管を吹くときは低音管だけ、高音管を吹くときは高音管だけ。
図の×のように不用意に両方の吹口を吹いてしまうと、特に低音管のいちばん高い音では隣の高音管が変に共鳴してギーギーした音を立てたりします。
図の○のように、細く丸い息で片方の吹口だけ吹くようにしてください。私は念を入れて図のようにオカリナを斜めに構えますが。さすがにこれはやりすぎな気がします、操作性が悪くなりますし。
製作: エスティーエル・オカリナ(北米)