自分に合ったリードを使おう

ポケットサックスは本物のテナーサックスのリードを使います。本体におまけで付属している葦のリードの厚さは2.50。これはサックスのリードとしては薄い方なのですが、笛の演奏に慣れた人にとってはこれでも硬すぎるでしょう。1.50~2.00の厚さのリードに取り替えると気持ちよく演奏できます。

自分に合わない硬すぎるリードを使うと、次のような症状が現れます。

  • しゅーしゅーして息が続かない。長いフレーズを一息で吹けない。
  • すこし息を弱めると音がぶつっと止まってしまう。ピアニシモを表現できない。

私は1.50を使っています。自分に合ったリードを使うのが上達の早道です。

初心者にはプラスチックリードがぜったいお勧め

リードの素材には昔ながらの葦と、プラスチック樹脂があります。初心者にはプラスチックのリードがお勧めです。葦のリードは一箱買ってもよく鳴るのは半数だったり、割れたりカビたりします。なによりも演奏前に水で湿らせてすこし柔らかくしなければならないのが面倒です。プラスチックリードの値段は葦の10倍ですが、品質が揃っているし丈夫で長持ちします。

なによりも「吹きたいっ」と思ったときすぐにぶーっと吹けるのがいい。サックスのプロに言わせれば昔ながらの葦リードの方が云々…なのでしょうが、初心者の場合、気が向いたときにちょいと手軽に練習できることが何より大切です。ここをケチると丸損しますよ。

ポケットサックスなら1.50~2.00

笛の演奏に慣れている人には、本物のサックスで好んで使われる2.50以上のリードは硬くて吹きにくいでしょう。それでもポケットサックスは強く吹けば吹くだけ大きな音が出るようなところがありますから、比較的厚くて硬いリードでもよいかなと思います。

バンブーサックスなら1.50

バンブーサックスは強く吹いてもあまり大きな音が出てくれません。ということは、強弱・抑揚をつけて吹きたいなら逆に、小さな息で小さな音を出せることが肝心です。つまり薄い柔らかいリードを使うのがいいと思います。私がYouTubeに投函した動画『涙そうそう』は、バンブーサックスにふにゃふにゃのリードを取りつけて演奏しました。私は本物のサックスのようなパンチの効いた音よりもこんな、はんなりした音が好みなのです。