マヤ・アステカのクレイフルート(販売終了)

マヤ・アステカの遺跡から出土した土器の笛(レプリカ)です。
» マヤ・アステカのクレイフルートを吹いてみました

品番品名価格
NSHFT101クレイフルート
----円(税,送料込) 販売終了
  • 同時発音数: 2音
  • キー: 出来なり
  • 指穴の数: 左右それぞれ4穴(表3穴、裏1穴)
  • スケール: 右ラドレミファ、左ミソラシド
  • 音域: 左右合わせて1オクターブ+2音
  • 材質: 土器
  • 長さ: 52cm
  • 重さ: 1.0Kg

このような複数の音の出る土笛が、南米のマヤ・アステカの遺跡から多く出土しています。よく観光地のおみやげ屋でレプリカが売られていますが、たいていが音の出ない形だけの装飾品。

これはナッシュという陶芸家の手によるもので、きちんとした楽器として調律されています。息を吹きこむと二つの音が気持ちよくハモります。ナッシュはメキシコ合衆国オアハカ州の、前スペイン文化を色濃く受けつぐ地方に生まれました。伝統的な土器や土笛の製作方法は彼の両親から学んだそうです。

まずは玄関の飾りとして

このページの最初の試聴サンプルを聴いて、どう思いました?
「こんなに自由にハモれるのなら、あの曲を吹いたらどうなるだろう。それよりもあれはどうだろう。」と夢をふくらませたのでしょうか。

申し訳ない、この笛は意外に出来ることが少ないです……音域が1オクターブしかありませんから、意外でもないか。この限られた表現力の笛を使って、まるでなんでも自由に演奏できるかのように見せかけるためには、観客の心理錯覚まで利用する演出が求められます。
(手品の基礎論を勉強するといいです。)

例えば単音から演奏を始めるのは鉄則です。
単音から演奏を始めてすぐにハモってみせると、観客は(単音で吹いたりハモったりする演出の曲なんだな)と一人合点します。するといざ、運指の制限でどうしてもハモることができない部分を単音で吹いても、観客はそういう演出なのだと見逃してくれるのです。あとで友だちに吹聴する頃には「すごかったよ、自由自在にハモるんだよ!」ということになっている……

こういう話を聞いてワクワクするか、げんなりするかで使い手を選ぶ笛です。

見かけがすごいので、まずは玄関に飾ってください。
遊びに来た友だちがやったら気に入って、帰るまでずっと吹いている……そんな在り方が案外、正しいかもです。

ステージの合間に一曲

形も音も、インパクトだけはある笛です。
ワンステージ全部これで、というのは無理ですが。途中で観客がくたびれてきた頃合いに、眠気覚ましに一曲吹いてみせる、という演出はいかがですか。

ここまで書いてきて、なんだか何も吹けない笛みたいな印象ですが……吹ける曲は吹けるんです。ジブリ映画『もののけ姫』の曲がこのクレイフルートで吹けます。すごいよ。見かけがこれだし、しかもハモるし。そのうちYouTubeに運指付きで投稿しますね。

製作:ナッシュ(北米)