PSパイプ

お試し用のバグパイプを驚きの低価格でご提供(笑)。
ちょっとだけ触ってみたい人向け。りっぱに演奏できますよ。

BGPIP111: スタンダードB管

価格: 28,301円(税,送料込)
Bキー、1オクターブ+1音
スコットランドのパブで演奏されるスモールパイプをそのまま低価格にしたもの。特にこだわりがないならこちらがお勧め。いちばん下の指穴まで楽に押さえることができるし、音色も華やか。バッグに収納するとピアニカほどのサイズにちんまり収まるので、持ち歩いてどこでも演奏できる。何よりも低価格。
※ 本物のスモールパイプのキーはAです。
※ 外側の布の生地はロットによって違います。気になる方は注文時にご質問ください。

BGPRD101: 換えチャンターリード(1個)

価格: 896円追加
★ チャンター管の交換用リード。予備に持っておくと安心。

BGPRD102: 換えドローンリード(1セット)

価格: 544円追加
★ ドローン管の交換用リード。予備に持っておくと安心。2種類のリード2枚ずつとゴムバンド2個で1セット。

BGPSTR01: 修理用の糸(1巻)

価格: 2,126円追加
★ チャンター管のジョイント部分に巻いてある糸の具合が悪くなったときに修理する用。日本人のあなたが丁寧に修理した方がよっぽどきれいに糸を巻ける気がする。

BGPBLB01: 交換用ブロウバルブ(1個)

価格: 192円追加
★ ブロウ管のジョイント部にある空気の逆流を防止するバルブの交換用。…と言っても、今までここが壊れたという事例はないけれど。

BGPBK001: 本『Spielmanns楽譜集Ⅰ』

価格: 8,580円追加
A4判、95頁
★ 中世~バロック時代の楽譜集。そのまま演奏してもよし、作曲の参考にしてもよし。

(他の楽器やCDも買うと1,400円引き)
» PSパイプの使い方をブログで紹介!

消費税10%

  • 指穴の数: 8
  • 音域:1オクターブ+1音
  • 材質: プラスチック、ポリエステル、真鍮パイプ、ゴム、etc…
  • サイズ: バッグに収めるとピアニカくらいの大きさ
  • 重量: バッグ込みで700gくらい
  • 付属品: 収納バッグ

学生向けの練習用バグパイプです。

スコットランドのスモールパイプ(Small Pipes)というバグパイプを、材料と工程を省いて徹底的にプライスダウンしました。

まともに演奏できるバグパイプとしては最安でしょう。
木と皮で出来た本物のバグパイプが平気で10万円以上するのに対して、こちらは送料・代引手数料など込み込みで2万円ちょっと。正真正銘の安物です。とはいえ曲がりなりにも練習用の製品ですから、きちんと演奏を楽しむことができます。

手に取った印象はまるで『大人の科学』の付録みたいですが…そこは目をつぶってください。なに、ふつうの日本人はバグパイプなんて見慣れていません。これを抱えてステージに上がったところでばれやしませんよ、多分。

!!! ドローン管で目を突かないように注意して !!!
短い方のドローン管(真鍮パイプ)の長さが実にイヤな感じです。演奏中は問題ないのですが、問題はPSパイプを左腕に抱える瞬間で、不用意に扱うと目に当たりそうです。PSパイプを左腕に抱える際にはドローン管を右手で押さえておくなど、ちょっと工夫してください。ほんとうに面白い楽器なので、つまらないことで楽しみが不意になっては残念です。

バグパイプとは

バグパイプとはその名のとおり、革バッグにリード笛を取りけた楽器です。

ふつうの笛のように直接吹いて鳴らすのでなく、抱きかかえたバッグに息を一旦ためこんで、脇で締めつけ空気を絞りだして鳴らします。バッグがしぼんできたらまた息を吹きこんでぱんぱんに膨らませます。

私が演奏した感触としては…これは吹奏楽器ではありません。音楽大学のエラい人が言うには「バグパイプはアコーディオンの先祖」なのだそうですよ。なるほどそんな感じです。その、笛ともアコーディオンともつかない独特なヘンさ加減をお楽しみください。

バグパイプはバッグから空気を送りだして演奏するため、笛の音は鳴りだしたら止まりません。ふつうの笛のようにツツツと舌先で音を区切ることができなくて、代わりに素早く指穴を開閉して音を区切ります(グレースノートと言います)。また、メロディーを演奏する笛(チャンター管)の他に、横でずっと同じ音を鳴らし続ける伴奏管(ドローン管)が数本ついています。このグレースノートとドローン管の音が、聞けば「ああ、あれか」と誰もが思い当たるユニークな音色を形作っています。

バグパイプといえば、日本ではスコットランドのグレート・ハイランド・パイプが有名ですが。

同じスコットランドでも、街のパブではスモールパイプという、もっと小型で音の静かなバグパイプが演奏されています。

PSパイプはこのスモールパイプの廉価版です。

ちょっとだけやってみたい人にお勧め

PSパイプは練習用ですから、素材と造作がアレなだけでちゃんと演奏できます。人前で披露するのに十分な品質です。日本ではバグパイプは見慣れない楽器ですから、人前で演奏しても、そんなにみっともなくはないと思います。音色と音量は…本物のスモールパイプもこんなものですよ。

グレート・ハイランド・パイプとほぼ同じ運指ですから、代わりに練習で使えます。『アメイジング・グレイスとか』とか『スコットランドの勇者』とか。楽な力で鳴らせますし音も静かですから、長く練習するにはもってこいです。

あるいは本格的に、パブで演奏されるようなスコティッシュ音楽を演奏してもいいですね。テンポ良いダンス曲や哀愁漂うバラードなど。
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コンサート楽器ではありません

オカリナなど民族楽器の笛は、寒暖によってピッチが大きく上下します。ギターで伴奏するときは、ギターの音を笛に合わせてチューニングします。ピアノで伴奏したいなら…仕方ない、笛の音がコンサートピッチになるように、演奏会場の気温を調節するしかありません。

バグパイプも同じです。伴奏楽器の音をバグパイプに合わせるか、それができないなら、バグパイプの音がコンサートピッチになるように演奏会場の気温を調整してください。もちろん、バグパイプだけで合奏したりソロ演奏したりする場合は、何も問題ないでしょう。

運指、音階

PSパイプは廉価版のスモールパイプです。スモールパイプの運指は以下のとおりです。音域はたったの1オクターブで、半音も上手く出せません。古い原始的な楽器です。

※ ミとファの音の、いちばん下の指穴は開けたままでもいいかなと思います。私の耳では開けても塞いでも違いを聞きとれませんでした。いちばん下の指穴を開けっぱなしにすれば、PSパイプの運指はかなり簡単になります。

※ PSパイプはミクソリディアン音階なので、シの音がシbになります。

メンテナンス

PSパイプの素材はプラスチック、合成繊維、ビニール、ゴム、金属パイプです。温度湿度の変化や化学変化には強いです。そのへんはむしろ、木と皮で出来た本物よりも耐久性があります。ただし造りがちゃちなので丁寧に扱いましょう。細い金属パイプで出来たドローン管なんか、ちょっと力を加えるとぼきっと逝きそうです。

PSパイプを演奏すると、息に含まれる水分が結露してバッグの中がびしょびしょになると予想されます。使い終わったらドローン管をバッグから引きぬいて、ばふばふとバッグの中の湿気を追いだすといいかもしれません。バッグはビニールで出来てますから放置しても痛むことはないでしょうが…なんとなく生理的に、うん。もちろん飲食した後はきちんと口をゆすいでから演奏するべきです。

メロディー管(チャンター管)、息を吹きこむ管(ブロウ管)、ドローン管をバッグから引きぬき分解することができます。引きぬいたときは、不用意にリードを壊さないように注意してください。リードを壊す原因は、これがほとんどです。

壊れたら自分で修理するしかありません。あるいは新しいのを買うか。英国までの往復送料を考えたら修理を依頼するよりも新しく買う方が安上がりです。(そして多分、工房も修理したがらないと思う。)リードは換えパーツを用意してます。弄っててよく壊すので、いくつか予備を持っておくといいです。

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製作:バグパイプス・ガロア(英国)