デュエットオカリナⅢ(販売終了)
ウッドゥン・ボーン工房のデュエットオカリナは販売終了です。
なんなんでしょう、私が試しに入手したオカリナと、最初に入荷した品はほんとうに素晴らしかったのですよ。(最初に入荷した品をゲットしたお客さんは幸運でした。)それが…その次からはキーキーいう楽器として使えない品ばかりを納品して、とうとう最期まで改善されなかった。まるで途中からまったく別人が製作しているみたいな違和感でした。これはもうダメだと判断しました。残念です。
オカリナで和音を演奏できるなんて……!これは夢、夢なのっ!?
品番 | 品名 | 価格 |
---|---|---|
DBLOC201 | オカリナ本体 |
- 指穴の数: 左5穴、右5穴
- 音域: 左1オクターブ+1音、右1オクターブ+1音
- キー: 左F、右C
- サイズ: 23.0cm×5.06cm×2.5cm
- 重量:146g
- 材質: 木(種類、木目調は工房まかせです)
- 付属品: なし
二つの音が出るオカリナです、一人で合奏ができます。
「笛で鳴らせる音は一つだけ」という常識がありますから、和音で鳴り響くデュエットオカリナの演奏は、聞く人に絶大なインパクトを与えます。コンサートの掴みに良し、忘年会や結婚披露宴の隠し芸にもってこいです。
意外に多い和音を演奏できる笛
和音を演奏できる笛は日本では馴染みのない楽器ですが、探せばけっこう世界中で見つかります。インディアンフルートやホイッスルやオカリナなど。オカリナは発音の仕組みからして片手が担当する音域を広くとれるため、両手でそれぞれ別のフレーズを演奏することができます。オカリナという楽器は、和音を演奏できる笛として特に優れています。
和音を演奏できるオカリナ――デュエットオカリナを製作している工房は、私が知っているところで世界中に5件あります。(2012/11/14現在。実はもう1件あったのですが……潰れたっぽい。)そのうち2件は、以前からうちが取引している工房です。北米のノース・カントリー・ワークショップ工房と同じく北米のハインド・インストゥルメンツ工房。今回これに新しく、ニュージーランドのウッドゥン・ボーン工房のデュエットオカリナが加わりました。
このオカリナはチューニングできます!
おそらく一人合奏できる笛の中では最高のスペックでしょう。
ぱっと見て、オカリナというよりリコーダを2本くっつけたような形です。
いかにも楽器らしい外観で「実は西洋の古楽器です」と紹介したら信じてしまいそうです。客席に近いこぢんまりしたコンサートや、YouTube演奏動画などで楽器がクローズアップされる場面で、きっと見栄えがすることでしょう。
いちばんの長所は片手で演奏できる音域が広いことです。
他の工房のデュエットオカリナは片手で1オクターブ演奏できます。これは1オクターブ+1音、ドレミファソラシド+レまで演奏できます。このプラス1音はものすごく大きいですよ。今までのデュエットオカリナでは音域が足りなくて断念したあの曲この曲も、こいつなら演奏できるかもです。私だったらこの理由だけで「即買い」です。
本体お尻に刺さっている丸いやつは、チューニング用の栓です。チューニング用……そう。なんとこれはチューニングできるんですよ、オカリナのくせに。
栓を押しこむとピッチが高くなり、引きだすとピッチが低くなります。ふつうのオカリナはチューニングできませんから、コンサート会場ではオカリナを温めたりするなど気を遣いますが。これならピアノで伴奏するにしても安心感が違います。
音色はオカリナよりもリコーダに近いです。形からしてリコーダっぽいですしね。これは好き嫌いあるかもです。音の輪郭がかっちりしているのでハモると映えます。私は気に入っています。
吹口の離れているのが欠点かも
欠点を挙げるなら、2つの吹口が離れているということでしょうか。
ハーモニカのようにスライドして吹口を切りかえるとき遅れそうです。ってもゆっくりした曲ならまったく問題ありませんよ。それよりも2つをいっしょに吹くとき、ガバアッと大きくくわえる必要があります。吹きにくいというほどではありませんが……なんだかコッペパンにかぶりついているみたい。この様子をアップで撮影されるのは、ちょっと。
それと、このオカリナはチューニングができるのでした。
ということは…いやでもチューニングしなければいけない、ということです。2つの音がきれいに重なるようにチューニングする作業は、あまり音楽に馴染みのない楽器初心者には辛いかもしれません。むしろ「これを機会に音感を鍛えよう!」というくらいの気概がほしいところです。
音階と運指
デュエットオカリナの音階と運指です。
半音の運指は専門サイト『デュエットオカリナの吹き方』を御覧ください。っても半音は使いませんよ。デュエットオカリナはそういう楽器ではありません。
このオカリナで演奏しやすい調はヘ長調です。
どんな曲もみんなヘ長調に移調して吹いてください。
» デュエットオカリナの吹き方はこちら
製作: ウッドゥン・ボーン工房 (ニュージーランド)