ミカさんのカンテレでサッキヤルヴェンを弾くには

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さっさと本題に入りましょうか。タイトルを見てこの記事を読んでる人には、今さら概説なんて不要でしょう。知らなくて読んでる人のために簡単に説明すると、「ガルパンはいいぞ」ってことです。

まず前提として、映画のサントラに使用されたサッキヤルヴェン・ポルッカは、ミカさんのカンテレでは絶対にそのままでは演奏できません。★ サントラのアレンジは途中で転調しますし、ミカさんのカンテレはチューニングスイッチのない11弦の、いちばんシンプルなタイプだからです。

しかしながら映画のサントラのとおりでなくてもよいなら、チューニングを工夫することによって、ミカさんのカンテレでもサッキヤルヴェン・ポルッカを演奏することができます。

チューニング

写真をご覧ください。
チューニングスイッチが付いているタイプであれば簡単です。高い音から3つのチューニングスイッチを倒すだけです。そうではなくて、ミカさんのと同様のチューニングスイッチのないタイプであれば、低い音から順に以下のようにチューニングします。

» A,B,C#,D,E,F,G,A,Bb,C,D

サッキヤルヴェン・ポルッカを弾くときのチューニング↓

サッキヤルヴェン・ポルッカを弾くとこんな感じ↓

これはサッキヤルヴェン・ポルッカ専用のチューニングです。こうすると他の曲は弾けなくなります。

そいういう意味で、ぱっとチューニングを戻せるチューニングスイッチ付きはとっても実用的っ、ぜひぜひ当店でお求めください。

演奏

カンテレは自分から見て、高い音の弦が手前に、低い音の弦が遠くになるように、テーブルや膝の上に置きます。

速いだけで、中身は繰り返しの多い簡単な曲です。
耳コピーでもマスターできるはずです。最初はいちばん高い音から始まります。最後のフィニッシュは、上の写真の×の弦を左指で押さえて、そのあたりの弦をまとめてじゃらーんとかき鳴らします。ミカさんも映画の中で同じことをやってますよ。

とりあえず、サッキヤルヴェン・ポルッカの出だしのフレーズとフィニッシュだけマスターすれば、ミカさんの真似ができます、じゃらーん。

付録1)カラオケの伴奏を用意しました

私が動画で演奏しているカンテレの伴奏を、カラオケにしてニコモンズに登録しました。使ってください。これは…著作権フリーなので、有料会員でなくてもダウンロードできるはずです。
»カラオケ-継続高校のテーマ-サッキヤルヴェン・ポルッカ

付録2)MIDIファイルを用意しました

私の演奏動画を含む16パターンのMIDIファイルを用意しました。使ってください。これらは素材です、このまま聞いてもあまり楽しいものではありません。お手持ちの音楽ソフトでリアル音源を鳴らしたりエフェクタをかけたりして、オリジナルの伴奏を製作してください。
»biab160206.zip(MIDIファイル一式)

付録3)WAVファイルを用意しました

ミカさんが劇中で弾いているサッキヤルヴェン・ポルッカの出だしと、じゃらーんをWAVファイルにしました。Windowsの起動音にしたり、自分の動画作品の素材に使ってください。
»kantele00-160203.wav(サッキヤルヴェン)
»kantele01-160203.wav(じゃらーん)

★ そのままでは映画のサントラは弾けない
ミカさんのと同じカンテレだけは、外付けの半音スイッチを裏技的に使うことによって、映画サントラ版の『サッキヤルヴェン・ポルッカ』を演奏できます。これは外付けの半音スイッチが重要なので、他のメーカーのカンテレでは真似できません。