テレソンのウドゥドラム(Udu Drum)
キテレツな形とユニークな音色。エスニック系パーカッションの王様。
ウドゥドラムの伴奏で一曲↓
テレソン、udu27c
直径27cm、オーソドックスな形状、ベル付。
★ ウドゥドラムにはいろんな形状があるが、昔ながらのオーソドックスな形状が一番演奏しやすく音色もよかったりする。
それだけでは寂しいのでベル付きのモデル。ベルを叩くとコーンという音がする。
テレソン、udu38c-bata3
直径38cm、平たい形状、ベル付、スキン付x2
★ できるだけエキセントリックな形状で、且つ演奏しやすいことを念頭に厳選したモデル。
このように胴に大穴を開けてスキンを張ったタイプは、往々にして胴の本来の音が鈍りがちであるが、このモデルは胴の音もカンカンとよく響く。なかなかがんばっている。
これ1台でざっと6種類くらいの音が出せる計算。音数が多すぎてどう叩けばいいのか迷ってしまう。演奏者の研究心が求められる。自分なりのスタイルができてくると俄然おもしろくなってくる。
(他の楽器やCDも買うと1,400円引き)消費税10%
フランス製のスタイリッシュなウドゥドラムです。
ウドゥドラム独特の低音はもちろん、胴を叩くと乾いたよく響く音がします。
もとは西アフリカの民族楽器
初見の感想としては単なる壺に横穴を開けただけ。大昔は本当に普通の壺だったらしいですよ。
ウドゥドラムはナイジェリアのイボ族(イグボ族)に伝わる打楽器でして、現地では祭事に使うそうです。
ウドゥドラムの胴を叩くとペシペシと陶器の壺を叩いたような音がします、そりゃそうです。
そして横穴を叩くとボインボインという、なんとも形容しがたい低音が響きます。イボ族はこの音を「祖先の声」だと言います。彼らにとっても不思議な音なのでしょう。
ウドゥドラムは正真正銘、壺に横穴を開けただけの代物です。
だから陶器の壺を作れる人なら誰でも作れます。もとは西アフリカの民族楽器でしたが、今では北米やドイツの大手パーカッションメーカーや、個人経営の小さな工房が、いろんなウドゥドラムを製作しています。日本でもウドゥドラムを製作している窯元がいくつかあります。
フランス製のスタイリッシュなウドゥドラム
ウドゥドラムは大枠として壺っぽい形をしていればOKなので、世界中でいろんな形のウドゥドラムが製作されています。
今回販売するのは、フランスのテレソン工房が製作しているウドゥドラムです。
美しい素焼きの地肌と「これって意味あるの?」と首をかしげるような前衛アートな形が特徴です。どうなんでしょう、意味……あるのかなあ。30種類くらいあるモデルの中から、試聴サンプルをじっくり聞いて、一番使えそうな2つをセレクトしました。
ウドゥドラムは胴の鳴りが決め手
テレソン工房のウドゥドラムは、品質も立派なものです。
胴は非常に薄く均一な厚みに作られていて、硬く焼き上げられています。胴を叩くとカンカンと乾いたよく響く音がします。
ウドゥドラムの善し悪しはこの、胴の鳴りが決め手です。
あのウドゥドラム独特の低音は、実は誰が作っても同じように出来てしまいます。誰でも作れます。
それよりも胴を叩いたときの音をきれいに響かせるのが、なかなか難しいらしい。肉厚だったり厚みにむらがあったりするのは論外で、形状で決まるのか素材のせいかあるいは焼き上げるときの温度に問題があるのか。
質の悪いウドゥドラムは、胴を叩くとゴツゴツと煉瓦を叩いているような音がします。
ステージで映える形と音
ウドゥドラムのインパクトのある形は、ステージの片隅にスタンバイしているだけでお客さんの興味を引きつけることでしょう。いったいどんな風に演奏するんだろう。どんな音がするんだろう。
そしてひとたび演奏を始めれば期待に違わない、奇天烈な音がします。
エスニック系のライブステージで大活躍するはず、ぜひ使ってみてください。
どんな曲もエスニック風に味付けしてしまうウドゥドラムの個性的な音色は、鳴らし方や演奏方法に特別な工夫は要りません。誰でも叩けばこの音がします。ウドゥドラムは演奏が容易で効果の大きいパーカッションです。アニメやゲームのBGM、歌謡曲など、その気で聞けばけっこういろんな曲で使われていますよ。そういうのを見つけて参考にすればいいでしょう。
マイクは必須
ウドゥドラムは所詮は壺ですから、力一杯叩いたところで大きな音はしません。
大音量のステージでは、他の楽器に負けないように、音をマイクで拾って拡声する必要があります。
ボインボインと力強く低音を鳴らし、カンカンと鮮明に高音を響かせるために、イコライザで音質を調整をするとよいでしょう。調整の仕方については私も自分で調べて分かったことを説明していきますけど。みなさんも各自で工夫してみてください。グッドラック。
製作:テレソン工房(フランス)