ウォーターフォン
ホラー映画やサスペンスドラマでよく聞くあの音です。
どう演奏しても怖い音がします↓
WTRPHN002 タートルドラム・クラシック
直径24cm、ステンレス製。
★ 棒の数は26本。大サイズのウォーターフォンよりもスケール感がはっきりしている。
細部まで心の行き届いている好感の持てる造作です。水を入れての試奏はしていませんが、ここまで丁寧に作っているのですから、まさか水漏れはないだろうと信じています。
ウォーターフォンはときどき高校吹奏楽部の人が購入していて、「アニマ・メア・ルーチェ」という曲で使うらしい。このウォーターフォンなら何とか手の届く価格なんじゃないでしょうか。
WTRPHN001 アクアソニック MONDO
直径26cm、ステンレス製。
★ 棒の数は25本。大サイズのウォーターフォンよりもスケール感がはっきりしている。
ステンレスは溶接が難しく、薄い板と細い棒で出来ているため、ウォーターフォンの製作はこれでなかなか神経を使うそうです。継ぎ目から水滴が染む場合があるかもですが、そこは目をつぶってください。(ボタボタと垂れて床を濡らすようであれば、もちろん初期不良として交換しますけど。それは無いかなと思いますけど。)
(他の楽器やCDも買うと1,400円引き)
ホラー映画やサスペンスドラマで大活躍
なんだか前衛彫刻のような形をしています。
ウォーターフォンは楽器というよりは、効果音を作る道具です。本物を見るのは初めてでも、音は聞いたことあるはずですよ。例えば映画『エルム街の悪夢』でフレディが登場するとき、長い鋭利な鉄爪でキィーーーーッと壁をひっ掻く、あの音です。ウォーターフォンは、ホラー映画やサスペンスドラマで必ずといっていいほど使われます……むしろウォーターフォンが発明されるまで、ホラー映画はどうやって観客の恐怖感を盛りあげていたんでしょうね?
ウォーターフォンは、取っ手の上からほんの少しの水を入れて使います。取っ手を持って、バイオリンやチェロの弓で弾いたり木琴のマレットで叩いたりします。棒を弓で弾くと、キィーーーーッという黒板をひっ掻くような音がします。マレットで叩くと、カツーンカツーンと非常階段を歩くような音がします。他にも円盤の底を叩いたり擦ったり、あるいは棒を叩いたり擦る場所でも音が変わります。工夫次第で思いの外いろんな音が出ますが……どれも不安を煽るような音ばかりです。なんか生理的に何かあるのでしょうね。
ウォーターフォンを鳴らしながら揺らすと、中の水が転がってぐらんぐらんと酩酊したような効果を得ることができます。
サンプリング音源として使うと便利
ウォーターフォンは、インダストリアル・ミュージックやダーク・アンビエンスといった、不健康な音楽ジャンルを製作するのにぜひ欲しい楽器です。そうでなくてもふつうの曲でも、後ろの方でこっそり鳴らしたりと、なかなか応用の利く器です。
ウォーターフォンはいろんな音が出るので意外に使いどころの多い楽器ですが、思ったとおりの音をタイミングよく鳴らすのはなかなか難しいです。こんなものでも練習は必要です。スタジオで音楽作品を製作する場合は、繰りかえし演奏して録音して、サンプリング音源として使うといいでしょう。
製作:アクアソニック工房(北米)、タートルドラム工房(ポーランド)