ミカさんのカンテレにそっくりカンテレ
ミカさんのとそっくりのカンテレを販売開始しました。
コスプレするならこれ!でもたまにはちゃんと弾いてあげてください。
製作者本人が完成したばかりのカンテレを試奏しました↓
僕と契約して戦車道をやってよポロロン↓
大きな古時計↓
品番 | 品名 | 価格 |
---|---|---|
TJAKNTL001 | 11弦・本体 | |
TJAKNTL901 | 11弦・ソフトケース | |
TJAKNTL902 | 11弦・交換弦一式 | |
TJAKNTL903 | 半音スイッチ1個 | |
CRTNR005 | 電子チューナー | »カンテレのCDや教則本はこちらで買えます |
★ これは本当にミカさんのと同じカンテレです。
ミカさんのカンテレを製作したのは二人の楽器職人で、そのうちの一方の息子さんが後を継いで、独りでこのカンテレを製作しています。
★ ミカさんのと同じカンテレに触れますよ。
茨城県大洗町の民宿浅野丸に、ミカさんのと同じカンテレが寄贈されていて、来訪客や宿泊客が自由にさわれるようになっています。関東圏在住の方は、ぜひ大洗に遊びに行ってあげてください。地方在住の方は…まあ仕方ないですよ。私も一度は浅野丸にご挨拶に伺いたいのですが。福岡から東京は遠すぎます。
(他の楽器やCDも買うと1,400円引き)
消費税10%- 弦の本数: 11本
- 調: Dキー、※ 調律により変わる
- 音域: 1オクターブ+3音、※ 調律により変わる
- 材質: フィンランド産ハンの木、メイプル
- サイズ: 79cm×18cm×9cm
- 重量: 966g
- 付属品: 調律ハンドル、ショルダーストラップ、スペック表(弦の太さ一覧etc)
ミカさんのカンテレにそっくり
誰が探しあてたのか「ミカさんのカンテレとそっくりのカンテレを見つけた!」とツィートしてるのを見かけました。
ほほう、どれどれ……と調べてみると、確かに!?ミカさんのカンテレの特徴をよく捉えています。こんなそっくりさんもあるのですね。それとも本当にこのカンテレがモデルなのでしょうか?早速フィンランドから仕入れてみましたよ。
ミカさんのカンテレは伝統的な形状の11弦カンテレですが、その特徴は4つあります。
- 1.弦の端の留め方
- 弦の端は水平な一本のスピット(鉄串)で留めます。スピットは三つ叉になった木のブロックで本体に固定します。三つ叉の意匠はマクドナルド・ハンバーガーのような丸っこいMの字です。
- 2.チューニング・ペグを打った箇所の仕上げ
- スピットの反対側のチューニング・ペグは本体の地に直接打ちこんでいます。ここに補強や装飾のための薄板は付いていません。
- 3.先端の装飾
- 三角形の本体の先端の装飾は、小さい鈎のような形状です。
- 4.弦の長さ比
- 一番長い弦は一番短い弦のほぼ2倍の長さです。
こうして見比べてみると……うん、見れば見るほどミカさんのカンテレにそっくりです。私はコスプレに詳しくありませんが、小物の再現度も重要なのだと認識しています。ならばミカさんのカンテレにそっくりなこのカンテレは、正にコスプレ用にぴったりと言えるでしょう。
でも、本場のフィンランドで職人が心を込めて手作りした本物の楽器なのですから、たまにはちゃんと弾いてあげてくださいね。
確かな腕前の新しい工房
このカンテレを製作したJ・A・カッリオイネン工房は2006年に創業した新しい工房です。
工房主のヤニ・アントンは親子二代に渡る楽器職人です。
ヤニは幼少の頃から父やその仲間たちの仕事ぶりを見て、そして自らも父の手伝いをしていました。そしてフィンランドの有名楽器メーカーAmF社に長く勤め、ついに独立して自分の工房を手に入れたのでした。
このカンテレの意匠は、彼の父から受け継いだものなのだそうです。
「カンテレの修理承ります」と看板に大きく書いてますから、最初はメーカー下請けの修理事業から始めたのかもしれませんね。
商品はカンテレの他に、弦の材料になるピアノ線や、弦を留めるピンやスピット、チューニング・ペグなどを卸売りしています……あれだ、秋葉原で組み立てPCを自作して販売してるパーツ屋。あんな感じです。他社のカンテレも修理するそうですから、確かな腕前です。
そうそう、「日本にカンテレを輸入すると強烈に錆びるから対処してくれ」と依頼したところ、日本向け仕様にニッケルメッキのチューニング・ペグとステンレスのスピットに取り替えてもらえることになりました。
こんな小回りの利くところもパーツ屋?の強みです。
北欧フィンランドの伝統楽器
カンテレは北欧フィンランドの叙事詩カレワラ――日本の古事記のような物語に登場する古い古い楽器です。
元々は三角形の小さな木箱に数本の弦を張っただけの素朴な弦楽器でしたが、西欧クラシック音楽の影響を受けるうちにゴージャスに大型化しました。今では小さなピアノのようなコンサートカンテレもあります。
一方で、伝統的なカンテレも国民楽器として盛んに演奏されます。
しかし今の日本人にとって、5弦では音数が少なすぎてつらいでしょう。11弦あると、そこそこいろんな曲が演奏できます。
初心者のうちから様になる”お得な楽器”
カンテレは同じ弦楽器でも、ギターなどと比べてずっとずっと易しい楽器です。リズムに合わせて正しい弦を順番に弾いていくだけ。これは…音ゲーと同じ操作ですね!?ですから『Project DIVA』など音ゲーをやり込んでいる人なら、カンテレもすぐに弾けるでしょう。
カンテレの音は長くいつまでも残響します。
ポロポロポロポロ…と一生懸命に細かく伴奏しなくても、指一本でメロディだけ弾いても、メロディの音同士がお互いに重なりあって、きれいにハモます。
ゆっくりした曲を選べば、指一本でメロディだけ弾いても、初心者のうちから「いい感じだね」とお友だちに褒めてもらえるでしょう。
ここまで”お得な楽器”は、カンテレ以外には、ちょっと知りません。
もちろんYouTubeの演奏動画のように、両手でわしわしとすごい演奏ができたなら、申し分なしです。
半音スイッチについて
半音スイッチは写真のように弦に噛ませて、一時的に弦の音を半音高くするガジェットです。ライブステージで曲の間にMCを入れながら半音スイッチを噛ませて、次の曲の準備をする……みたいな使い方をします。
そうではなくて自分一人だけでカンテレの演奏を楽しむのであれば、弾きたい曲に合わせてのんびり弦をチューニングすればいいので、要らないかなと思います。あれば便利でしょうけど。便利でしょうけど!!
!!! 半音スイッチは最低2個必要です !!!
理想的には5個です。B,F,Cの弦に噛ませます。半音スイッチの使い方は以下のページを参考にしてください。»カンテレの音階
!!! 半音スイッチを噛ませると音の伸びが悪くなります !!!
気になる人は気になるかもしれません。以下は5個の半音スイッチを噛ませて弦を順に弾いてみた音です↓
それと…表面にかすり傷がつきます。
カンテレの演奏onYouTube
私の演奏、『夏影』です。
私の演奏、『スカボロー・フェア』です。
私の演奏、『ブライアン・ボルーのマーチ』です。
元はアイリッシュハープで弾くヒロイックなワルツ。
フィンランドで第一線で活躍しているカンテレ演奏家アリャ・カスティネンによる演奏。使用したカンテレはヤニ・アントンの親父さんの作品。つまりミカさんのカンテレと同じカンテレです。
製作:J・A・カッリオイネン(フィンランド)