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北海道のムックリ

何をどうしたらこんな音が出るのか、音だけ聞いても絶対に想像できないでしょう。これが日本の楽器だと知って二度びっくり。

ムックリを弾いてみました↓

品番品名価格
MUKKRI01ムックリ
1,944円(税,送料込)
MUKKRI11換え紐(1m)
216円追加

(「郵便で配達」なら400円引き、他の楽器やCDも買うと1,400円引き)

  • 材質: 竹、紐
  • サイズ: 16cmx2cm
  • 重量: 5g

アイヌに伝わる民族楽器

北海道のアイヌ民族に伝わるムックリという古い楽器です。
北海道の観光名所に行けばたいていの売店で売ってますから、お土産に買ったりもらったりで、知ってる人も多いでしょう。音を出すのがなかなか難しいので、演奏できる人は友だちにちょい自慢できます。

ムックリの音はベヨベヨという、およそ聞き馴染みのない不思議な音です。何をどうしたらこんな音が出るのか、音だけ聞いても絶対に想像できないでしょう。

みなさんは「竹」と聞いて、どんな印象を持ちますか。

若竹のみずみずしい青さと清々しい香り。日本庭園に響く清涼な鹿威しの音。篠笛や尺八の凛とした音色。

日本人の慣れ親しんだ竹には「みずみずしい」「清々しい」というイメージがあると思いますが。そんな常識を覆す強烈な音色です。

縄文人もムックリを演奏したか?

改めて、日本の本州人はムックリを演奏しません。

ムックリがあるのは北海道と、それからぽんと南に飛んで、隣国の台湾やバリ島など東南アジア諸国にも同じ楽器が見られます。むしろ世界の常識では、ムックリは東南アジアの楽器であって、北海道にある方が珍しい事例です。なぜ東南アジアの楽器をアイヌ民族が演奏するのでしょうか。

最近のDNAの研究から、日本列島の南北両端――沖縄諸島と北海道に縄文人の古い血筋が残っていることが分かりました。もともと縄文人は日本列島全域に住んでいましたが、大陸から渡ってきた新しいアジア人――弥生人が繁栄するにつれ、南北に押しやられてしまった、と説明されています。

北海道のアイヌ民族が遠い東南アジアの人たちと同じ楽器を演奏する理由も、これだと憶測します。

ムックリは大昔に東南アジアから伝わった縄文人の楽器で、もともとは日本列島全域で演奏されていました。その後、大陸から渡ってきた弥生人によって南北に押しやられ、今では北海道にだけ残っている、という説明です。どうでしょう。

以上はまったく私の憶測ですが。
太古の日本のあちこちで縄文人たちが、焚き火を見つめながらベヨベヨとムックリを演奏していた……そんな風に想像するとなかなかロマンがありますね。

演奏方法

ムックリには簡単な説明書が付いています。
これだけでも、長く練習すれば鳴らせるようになるでしょう。

  • 竹のつるつるした面が唇に当たる側です
  • 左手の小指を輪っかに、上から下に、通します
  • 右手の紐は斜め前の方向に引っぱります
  • 右手首のスナップを利かせて鋭く紐を引っぱります
  • 開けた口をできるだけ密閉するようにムックリを当てます
  • ムックリが唇にばしばし当たってけっこう痛いです
  • 息をしたり止めたり、舌を動かしたりすると音が変わります

いちばん重要なコツは、紐を斜め前の方向に引っぱるってことです。紐をまっすぐ横でなく、不自然な方向に引っぱるために、ムックリが横ブレしてバネが振動する、という仕組みです。

それと紐を引っぱるのは、腕ではなく手首ですよ。
鋭く手首のスナップを効かせて、すこんと人のおでこを小突く感じです。

換え紐について

ムックリの紐はかなり荒っぽくびんびん引っぱりますから、摩擦に強い専用の紐を使っています。そのへんで売ってるふつうの水糸を使うと、あっという間に切れてしまいます。ムックリの紐が切れたら専用の紐と交換してください。24cmの長さに切って使うとちょうどよい感じです。

製作:鈴木紀美代(日本)