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15弦ウィングカンテレ

11弦ではもの足りない!というあなたに。

品番品名価格
STVKNTL00115弦・標準
158,952円(税,送料込)
STVKNTL00215弦・フル装備
276,834円(税,送料込)
STVKNTL901ソフトバッグ
21,934円追加
CRTNR005電子チューナー
1,980円追加
»カンテレのCDや教則本はこちらで買えます

15弦のウィングカンテレです。
音域は2オクターブあります。標準サイズのカンテレでは音が足りなくて弾きたい曲が弾けない…と嘆いていた人も、これなら大抵の曲が弾けるでしょう。半音スイッチ付きなら瞬時にキーを切り替えることができて、更に快適に演奏を楽しめます。

北欧フィンランドの伝統楽器

カンテレは北欧フィンランドの伝統楽器です。
『カレワラ』という古い古い――日本でいえば『古事記』のような古い叙事詩に、その縁起が記されています。

大昔のカンテレはたった数本の弦を張っただけの、サイズもサラリーマンの通勤靴ほどの、小さな弦楽器でした。

千年もの間、カンテレはテーブルや膝の上にちんまりと置いて、ポロンポロンと『カレワラ』を伴奏するだけの素朴な楽器でしたが。

近年、いろんな曲が弾けるようにと弦の数が増えていって、それに伴いサイズも大型化しています。

ここで説明しているウィングカンテレというのは、ギターのように肩から提げてジャンジャン弾く用に改造したカンテレです。左腕の座りがよいようにと、張り出し構造――『ウィング』が追加されていて、これが名前の由来になっています。

初心者でも感動的な演奏

カンテレもそうですが、ハープのようにたくさん弦のある楽器は、ギターのように指で弦を押さえてはじく方式の弦楽器と比べて習得しやすい、と言われています。タイミングに合わせて正しい弦をはじくだけで曲になりますからね。

そのなかでも特にカンテレは、初心者のうちから指1本でよちよち弾いても様になる素晴らしい楽器です。

他の弦楽器と比べたカンテレの特長は、ものすごく長く音が伸びることです。そのためぽつぽつとメロディだけ弾いても、伴奏がなくても、メロディの音と音が響き合って、美しく華やかに聞こえます。

下の動画は11弦カンテレをメロディだけ弾いてます。

初心者は初心者なんだから演奏が下手なのは仕方ないけど。
でも、素人がいきなり弾いても、最初からそれなりに聴いて感動できる演奏になる、というのはもう、夢のような楽器でしょう。

11弦が扱いやすい

初めてカンテレを触るなら、11弦のカンテレがお勧めです。

弦の多い大きな楽器は扱いにくい。かといって弦の数が少なくなると音数が足りなくなって演奏できない曲も多くなる。扱いやすくて、でもたくさんの曲が弾けて…という相反する要求を折衝したベストアンサーが、11弦です。

10弦だと弾けない曲が多すぎます。
逆に12弦だと、確かに11弦よりは弾ける曲が多いのですが…それよりも12番目の弦は使わないことが多い、邪魔になることが多いのです。11弦がベストアンサーです。

…と言われても、私としては弾けない曲があるというのは困る。
扱いが難しくても練習がんばるから、もっと弦の数の多いカンテレが欲しい。と納得できない人もいるでしょうね。

11本よりも弦の多いカンテレとなると、まずは14弦や15弦。
もう少し多い19弦や20弦。それより弦が多くなると、コンサートカンテレという、テーブルにどっしりと据えて演奏する、大がかりな楽器になります。コンサートカンテレはもう、別物の楽器と考えてください。

ソイティンフェスタス工房の15弦カンテレ

ソイティンフェスタス工房の15弦カンテレは、品質と低価格の両方を実現しています。省けるところは省いて、その余力を品質に割り当てる、みたいな。平板を貼り合わせて要所は合板も採用して、できるだけ構造は簡単にしつつも、美しい形と音色はしっかり追求しています。

見てのとおり曲線を多用した優美な外観と、そして音色が素晴らしいです。膝の上に抱いたときのフィット感が抜群というか、とにかく弾きやすいです。

弦の数はもちろん15本で、音域は2オクターブあります。
11弦では音が足りなくて弾きたい曲が弾けなかった、という人も、これなら大丈夫でしょう。

反面、弦の数が多いので、扱いは11弦よりも難しいです。
(あれ?次に弾くのはどの弦だ?)と間違えることが多くなります。本格的にこの大きさのカンテレを演奏するなら、きちんと先生に習った方がいいかもしれません。
»日本カンテレ友の会
»テレジアンカンテレ-カンテレ奏者はざた雅子

『標準装備』について

『標準装備』は上で説明している画像のモデルです。
何の仕掛けも付いていないシンプルな設計です。とにかくカンテレを触ってみたい、カンテレの音が出さえすればいい、という人はこれでまったくOKです。

曲によってはカンテレの音域に収まらなくて演奏できないかもしれません。そんなときは、自分で弦のチューニングを変えて、曲がカンテレの音域に収まるように移調して演奏してください。

『フル装備』について

『フル装備』というモデルは、本体にショルダーストラップと7つの半音スイッチが追加されます。(ソフトバッグは別売です。)

ショルダーストラップは、肩からカンテレを提げてギターのようにじゃんじゃん弾くことができます。ステージで立って演奏する人向けですね。

7つの半音スイッチは、パチンパチンと操作することによってカンテレのキーを4通りに素早く切り替えることができます。曲がカンテレの音域に収まらなくて演奏できない…というストレスとおさらばです。

半音スイッチってなに?

弦の数の少ない(=音の数の少ない)カンテレを演奏していると、高い音がはみ出して弾けないけど、低い音は使わないから全体的に音を低くしてやれば弾けそうだ、あるいは逆に低い音がはみ出すけど、高い音は使ないから全体的に音を高くしてやれば弾けそうだ、ということがあります。しょっちゅうあります。

半音スイッチはパチンパチンと操作すると、瞬時にカンテレのキーが切り替わります。キーが切り替わるということは…?つまり、演奏する曲の音が全体的に低くなったり高くなったりします。さっきまでは上下にはみ出て弾けなかった曲が、半音スイッチを操作すると、いい感じにカンテレの音域に収まって、弾けるようになります。

15弦カンテレの音域は2オクターブありますから、大抵の曲はそのまま弾けそうですが。万が一、弾きたい曲が上下にはみ出だして弾けない…そんなときに、半音キーが輝きます。

YouTubeに見るウィングカンテレの演奏

kanteleensoittajaさんの演奏で『いつも何度でも』。

»カンテレの弾き方はこちら
製作:ソイティンフェスタス工房(フィンランド)