テクノパイプ
北欧スェーデンからやって来た電子バグパイプです。
こういうのもアリだと思う。
テクノパイプの音(前半は原音、後半はエフェクタON)↓
テクノパイプでVSTiシンセBagpipesを演奏↓
テクノパイプでVSTiシンセBagpipesを演奏↓
テクノパイプでVSTiシンセBagpipesを演奏↓
(他の楽器やCDも買うと1,400円引き)
消費税10%スェーデン生まれの電子バグパイプ
テクノパイプ (Technopipes) は、スェーデン・フェイガーシュトロム社の電子バグパイプです。
見かけがただの棒なので、(あれ、バグパイプってもっとニョキニョキした形のはず…)と訝しんだ人がいるかもしれません。
バグパイプはいつもあのようにフル装備で脇に抱えて演奏するわけでもなくて、練習のときはチャンター管をバッグから引っこぬいて、ふつうの笛のように口にくわえて吹きます。それだと繊細なリードを壊す恐れがあるので、練習用にチャンター管だけが専用に売っていたりします。これはその、練習用のチャンター管を電子式にしたもの。
いつでもどこでもバグパイプの練習ができる
ステレオイヤホンを挿せばバスの中でもファミレスでも、いつでもどこでも静かに練習できる優れものです!もちろんアンプ・スピーカーに繋げば、人前で大きな音で演奏することもできます。メロディー音だけでなく、バグパイプ独特のドローン音(メロディーの後ろでブーーー…と鳴っている持続音)も再現しているので、それなりにバグパイプの気分を味わえます。
テクノパイプはメトロノーム機能を内蔵しています。
メトロノームに合わせて正確なテンポで練習することができます。またテクノパイプの演奏を録音して、ループ再生することができます。自分の演奏を聴き確かめたり、いっしょに合わせて演奏したりできます。速くて難しい曲をゆっくり吹いて録音して、それを倍速で再生して一緒に練習する。などの使い方が考えられますね。
すぐに演奏、ピッチは正確で移調もOK
本物のバグパイプは、チューニングがたいへん難しいです。
「ちょっと興味があるから吹いてみたい…」ていどの覚悟ではとても扱えません。その点、電子式ならスイッチポンで誰でもすぐに演奏を始めることができます。また、曲に合わせて自由にキーを切り換えることもできます。これは本物のバグパイプにはない、電子式だけの優れた長所です。
シンセに繋いで本格的な演奏
テクノパイプは練習用です。
ですから正直に言って、音も見かけもショボいです。っても音に関しては上の試聴サンプルを聞いてのとおり、エフェクタをかければなかなか立派なもの。YouTubeに演奏動画を投稿する程度なら、こんなで十分ではありませんか。
もっと本格的にやるなら、MIDIケーブルでパソコンに繋ぎVSTiシンセサイザを鳴らせば、本物と区別つかないリアルな音を手に入れることができます。むしろYouTubeの動画を見る限り、テクノパイプはそのような使い方が主流のようです。つまりバグパイプのMIDIコントローラです。
特に最近では、パソコン用のVSTiシンセサイザが充実しています。ピンポイントで 『中世バグパイプのシンセサイザ』 なんてのもありますから、リアルな音色を楽しむことができるでしょう。
VSTiプラグインのバグパイプ・シンセサイザ(パソコン上で動作)
» UNIVERSAL PIPER
» STUDIO PIPER
» SoundBytes BagPipes
UNIVERSAL PIPERとSTUDIO PIPERはリアル志向です。
サンプリング音源方式を採用していて、リアルな音で演奏できます。どちらもスコットランドとアイルランドのバグパイプに特化しています。グレート・ハイランド・バグパイプやイーリアン・パイプを演奏したい人にはどんぴしゃですが、他の地方のバグパイプの音が欲しいときには使えません。
SoundBytes BagPipesはシンセサイザです。
ものすごいツマミの数で、正しく調整しないと、最初は音を出すことすらできません。マスターするといろんな架空のバグパイプの音を作れます。私は専らこれを愛用しています。
MIDIケーブルで繋いでパソコンを鳴らすには、DTMのかなり専門的な知識が必要です。っても市内の大きな書店に行けば専門書がありますし、ネットを探せば親切な記事がたくさん見つかります。がんばってください、私もこの店を始めてからDTMを始めました。
うそバグパイプを自作してみよう
そして右の写真はぴょん太郎さんが製作したぬいぐるみのうそバグパイプです。
うむ、目の前の現実をよく理解できない人のために説明しますと、奥のやつは本物で手前のがぴょん太郎さん自作のうそバグパイプね。「…え?――えぇええええっ!?」と言うくらいリアルでしょう。
なんとこれは、中に電池ケースや小型アンプ・スピーカまで内蔵しています。音はわざとドローンパイプを通して鳴らす仕組みで、そのためより本物らしい音色になっているとか。
パイプはホームセンターに売っている水道管のパーツを組み合わせて、ラッパの部分には百円ショップの玩具のラッパや自転車ラッパを使っているそうです。水道管は重くて全体の重量バランスが悪くなるため、別の素材を探すのがよい、とのこと。またラッパはこれはというドンピシャなパーツがなかなか手に入りません。(百円ショップの品揃えって常に変化しますしね。)
いやーそれでも十分に努力しがいのある出来上がりではありませんか。小学校の夏休みの工作で”優”をもらったことのある人は、ぜひぜひチャレンジしてみてください。
ガリシアン・オープンは覚えやすい
フェイガーシュトロム社は本国スェーデンをはじめ、ヨーロッパのいろんな国のバグパイプを製造しています。
”ガリシアン・オープン” というのは「スペイン・ガリシア地方のバグパイプでオープン式の運指を採用したもの」という意味です。
ガリシアのバグパイプは音域が広くて、またオープン式の運指は縦笛(厳密にいうとホイッスル)の運指に似ていて覚えやすい。そんな理由からか、最近は演奏者が増えてきています。
ガリシアンはCキー(ハ長調)の楽器です。ですからリコーダーとのアンサンブルに最適です。Dキー(ニ長調)に移調すればアイリッシュ・ミュージックでも活躍してくれるはず。その他、ピアノやギターなどクラシック楽器との合奏も無理なく楽しめるでしょう。
» テクノパイプの使い方をブログで紹介!
日本でいちばん有名なグレート・ハイランド
グレート・ハイランド・バグパイプはスコットランドのバグパイプです。
日本でバグパイプといえばこれを指すほど有名なバグパイプです。「はあ?なにそれ」という人も、一度は見たことあるでしょう。あのニョキニョキした、いったい何がどうなっているのかさっぱり分からないミノカサゴみたいなやつ。
グレート・ハイランドは「ハーフ・オープン式」という独特の運指です。また音域がたったの1オクターブしかなかったりして、なかなか癖のある楽器です。ふつうの曲を演奏するのには向いていません。
でも「将来ぜひ本物のグレート・ハイランド・バグパイプを演奏してみたい」と志している人なら、こちらを購入するのがいいです。私も今ではわざとグレート・ハイランドを使っています。いつもどおりに演奏できるようでは挑戦し甲斐がないというか…せっかくですからバグパイプ気分を満喫したいというか。
キーは本物と同じBbです。他にA、C、Dと切り換えられるのが電子バグパイプの強みです。他の楽器とも合奏しやすいです。
» テクノパイプの使い方をブログで紹介!
アッパーサポートとは
アッパーサポートは、テクノパイプの上部に取りつけるアクセサリです。写真のようにアッパーサポートを取りつけることにより、テクノパイプをしっかりホールドすることができます。速い曲の演奏中に指を滑らせテクノパイプを取りおとす、という失態を防ぐことができます。
なおぴょん太郎さんは、これをうそバグパイプの連結パーツに使っています。同じように、うそバグパイプを自作する人にお勧めします。
製作: フェイガーシュトロム社 (スェーデン)
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