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コヨーテ・オールドマン

コヨーテ・オールドマンは、1400年前に失われた北米の古代フルートを現代に蘇らせた立役者です。

2004年に発表されたアルバム『Rain Bird』に収録されたアナサジフルートは画期的でしたよ。今まで知られたインディアンフルートと全く異なる音色。緑の大地のように豊かな低音と蒼天に舞い上がるような高音に、いったい何オクターブ出るの!?と仰天したものです。(それは耳の錯覚で、実際はたったの1.5オクターブ程度なのですが。)

コヨーテ・オールドマンは演奏だけでなく、北米古代フルートの製作・販売も行っていますが。本人の自覚としては、職人というより演奏家が本業のようです。新アルバムのレコーディングやフェスティバルの出演など、演奏の仕事が舞い込むたびに、躊躇も際限もなく納期を遅らせます。「4月末には発送できるよ」と言ったのが翌年の4月末だったりとか、ざらです。そしてある日に突然、「完成したからお金を払って」と言ってくる。その度に他の工房への支払いを待ってもらったりと、キャッシュフローが滅茶苦茶になりました。

そして…こちらが注文したとおりの品を製作しません。
配色や模様がまったく違って出来てくるので、商品として売りにくいのです。よい笛なんですけどね。本当に本当に悩んで、ついに取引を諦めました。要りようなら自分で直接アクセスして入手してください。
»コヨーテ・オールドマン


アナサジフルート(販売終了)

北米先住民族の遺産。古代の音色が現代によみがえる。
アナサジフルートは北米アリゾナ州のアナサジ洞窟遺跡から出土した1400年前の笛です。
» アナサジフルートを吹いてみました(G#)
» アナサジフルートを吹いてみました(入門用Bb)

販売終了 -->
品番品名価格
ANSZF101青の象嵌(G#)
----円(税,送料込) 販売終了
ANSZF103青の象嵌(A)
----円(税,送料込) 販売終了
ANSZF102無地に縄文(G#)
----円(税,送料込) 販売終了
ANSZF104入門用(Bb)
----円(税,送料込) 販売終了

博物館の倉庫で埃をかぶる運命だったアナサジフルートをコヨーテオールドマンがよみがえらせました。全身にまとう縄文模様、簡素な形状の吹口は遺跡から出土したオリジナルの雰囲気を今なお色濃く残しています。

アーストーン・フルート工房やウェイキングスピリット・フルート工房のフルートに比べると操作性が今ひとつでノイズの多い音ですが。「古代の人々が聴いた音を私も聴いてみたい」「あの縄文模様がすごい」とあいかわらずの人気です。

  • 全長77cm、吹口から一番下の指穴まで63.5cm。手の大きな人向き。
  • コンサートフルートよりも更に低いG#キーです。
  • 鳴らせるようになるまで練習が必要です。
  • 木目や模様は多少異なります。

青の象嵌

深彫りした溝にエナメル塗料を埋めこんで、木地ごと模様を削りだしました。赤に青の縄文模様が砂漠にひそむ蛇のウロコに見える。青も単純な青ではなくて、黒、水色、青と複雑なグラデーションを織りなしています。凝りすぎ。タダモノじゃない雰囲気ぷんぷんなので友だちに見せびらかしがいがある。
万が一、どうしても吹けなくても客間の飾りにはなります。

A管は標準のG#管よりも一回り小さいのでちょっとだけ指穴を押さえやすいです。半音高い音なので明るい印象に聞こえます。

無地に縄文

無地に縄文模様の溝を彫っています。造作自体は凝っているのですが…ぜんたいのっぺりした赤色なのがどうなんでしょう、評価の分かれるところだと思います。

入門用

遺跡から出土したオリジナルにいちばん近いデザイン。
かなり小型で吹口からいちばん下の指穴まで55cm程度。指穴を押さえやすいようにしてお求めやすい価格にしたところが入門用なのだそうですが。ただの木管を吹いているようなもので難易度はかえって高くなっている気が…
手の小さい人向け。ほんとうの初心者にはむしろアーストーン工房のアナサジフルートをお勧めします。

製作:コヨーテオールドマン・フルート(北米)


モハーヴェの笛(販売終了)

北米カリフォルニア州南部のモハーヴェ川沿岸で1800年代までインディアンたちが吹いていた笛です。黄昏を思わせる寂しい音色です。
» モハーヴェの笛を吹いてみました

販売終了 -->
品番品名価格
MJVFL001モハーヴェの笛
----円(税,送料込) 販売終了

『古代アナサジフルート』『ホピの笛』と、北米古代フルートの復元・普及に尽力しているコヨーテオールドマンが2008年に発表★1 した、北米カリフォルニア州南部のモハーヴェ川沿岸で1800年代までインディアンたちが吹いていた笛です。

ほかの北米古代フルートと同じように、モハーヴェの笛も尺八のように管の縁を吹いて鳴らします。ただし吹口には申し訳ていどにエッジが付いているだけで、ほとんどただの木管のようで、音を出すのに苦労します。大きな音を出そうとするとノイズが混ざりますし、きれいな音を出そうとすると小さな音になってしまします。

指穴は笛の表に4つだけ、音階は「ラシドレミ」です。そのためどのように吹いても寂しい雰囲気に聞こえます。

★1 ここ最近の動向を見ていると、北米のインディアンフルート・ソサエティーではこれら古代フルートへの関心が高まっているようです。コヨーテオールドマンに続いてスコットオーガストもモハーヴェの笛を大きく取りあげました。ほんの少しずつですがアナサジフルートやモハーヴェの笛をYouTubeにアップするアマチュア演奏家も現れています。

  • 全長64cm
  • 材質はアカスギ
  • キーはlowB

製作:コヨーテオールドマン・ミュージック(北米)