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後悔しそうな楽器はメーカーが生産終了する前に入手しておいてください。

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コンチョーヴカ(とティリンコも新発売)

指穴が一つもない笛です。
鷲づかみにしてピッピキ調子よく吹いてください。

コンチョーヴカ(LowA)を吹いてみました↓

コンチョーヴカ(LowC)を吹いてみました↓

品番品名価格
KNCVK001彫刻入、LowA管
38,964円(税,送料込)
KNCVK002無地、LowA管
30,883円(税,送料込)
KNCVK011彫刻入、LowC管
35,934円(税,送料込)
KNCVK012無地、LowC管
28,863円(税,送料込)
TILNK001ティリンコLowA管
8,903円(税,送料込)
  • 指穴の数:0
  • キー:LowA、LowC
  • 音域:2オクターブ+α
  • 材質:木製
  • 全長:LowAは77cm、LowCは63cm

(他の楽器やCDも買うと1,400円引き)
消費税10%

息の強弱でメロディを演奏

指穴が一つもない笛です。
指穴は一つもありませんが、吹く息の強さをいろいろ変えると、それだけでメロディが演奏できてしまいます。強く吹くと高い音。弱く吹くと低い音。小学生がよく道を歩きながらリコーダをキーキーいわせているでしょう。言うなればあれだけで一曲吹けないか?、という発想です。世界は広いなと思います。

学術的にはオーバートーンフルートと呼ばれる、東欧から北欧~ロシアの羊飼いたちに伝わるユニークな笛です。

スロバキアのコンチョーヴカ

コンチョーヴカはスロバキアのオーバートーンフルートです。

細長い木の枝をくり抜いて作るので、どれも少し曲がっています。曲がっているので長いドリルですぽんとくり抜くわけにもいきません。ちまちまと昔ながらの手作りです。表面に美しい民族模様が彫刻してあったりします。

品質ははさすがに本場です。
耳に刺さるような高音がしっかり出ます。これでもう少し値段が安ければねえ。

実は数年前からずっと、少しでも安価なオーバートーンはないかと探してきて、インドの竹製を仕入れたりしましたが、ぜんぜんダメでした。センスないというか……そもそもオーバートーンがどんな笛か知らずに作ってるっぽい。もう探すのを諦めました。

昔ながらの手作りのコンチョーヴカ、高価なだけのことはありますよ。

ハンガリーのティリンコ

ティリンコはハンガリーのオーバートーンフルートです。
ついに見つけました、格安のオーバートーンフルートです。スロバキアのコンチョーヴカが昔ながらの手彫りで作られているのに対して、こちらはニワトコの角材を旋盤で削って作った工業製品です。大量生産できるのでその分価格は安くなります。

品質はスロバキアのコンチョーヴカにちょっと届かない感じ。
もちろん問題なく演奏できるのですが、高音域の耳に突き刺さる感じがもう少し欲しいところです。

いやでもコンチョーヴカの1/3の値段ですよ。
それで「ちょっと物足りない」という品質なのですから、コストパフォーマンスは高いです。ステージで演奏したりスタジオでレコーディングしたりするプロの方はコンチョーヴカを演奏して、個人的に楽しむだけの方にはティリンコがお勧めです。

ティリンコの表面は作りっぱなしというか、何も塗ってないように見えます。私は、自分のティリンコをクルミ油につけて、蜜蝋ワックスで磨くつもりですが。自分で色を塗ったり、プロに依頼してトールペイントを施してもらったりするのもよいでしょう。

リズム楽器として楽しもう

オーバートーンフルートには指穴がありません。
難しいことを考えず鷲づかみにして、太鼓や他の楽器のリズムに合わせて調子よくピッピキ吹いてください。それだけでけっこう様になります。

ほんとうに調子よく吹くだけです。
「楽器なんてぜんぜんダメだから」と尻込みする人に持たせると、最後はみんなに混じって一人前にセッションしてました。東京など大都会では、公園にみんなで楽器を持ちよってセッションしていますよね。そういう場にオーバートーンフルートを用意しておくと、遠巻きに見ている観客も巻きこんでセッションを大きく盛りあげることができるでしょう。

普通の曲は吹けません

オーバートーンフルートの音階は、西洋のドレミ音階でも日本の五音階でもない、独特の音階です。オーバートーンフルートでは、ふつうの曲は吹けません。

東欧や北欧ではこれで複雑難解な民族音楽を演奏します。
適当に吹くなら簡単なオーバートーンフルートですが。素早いメロディを間違えず正確に吹くのは至難の業ですよ。興味と覚悟のある方だけチャレンジしてください。

製作:フォルカート・スロバキア(スロバキア)
製作:ハンガリーミュージック(ハンガリー)


オーバートーンフルートの吹き方

各部名称

  • 吹口(ふきくち):ここに唇を当てて息を吹きこむと音が出ます。
  • 歌口(うたくち):音の出る穴です。
  • 開口(かいこう):ここを指で塞ぐと音の並びが切り替わります。

持ち方

オーバートーンフルート コンチョーヴカ ティリンコ

オーバートーンフルートの歌口が下になるようにします。そのまま吹口を唇に当ててください。左手をチョキにして、フルート先端の開口付近を左手の親指、薬指、小指で握ります。

右手は使いません、好きにしてください。私は公園でオーバートーンフルートを吹きながらチラシを配ったりしてました。

オーバートーンフルート コンチョーヴカ ティリンコ

吹き方

難しいことはなにもありません。リコーダと同じです、フーと吹けば鳴ります。吹く強さによって音程が変化するのが分かりますか?

吹いているうちに音が出なくなってきたら

オーバートーンフルートを吹いていると、息に含まれる水分がフルートに冷やされて結露し、歌口付近に水がたまります。こうなると音が小さくなったりかすれたりします。特に寒い屋外で吹くとてきめんで、すぐに鳴らなくなります。

音が出にくくなったら、フルートを力いっぱい吹いて、たまった水を吹き飛ばしてください。ただしすごい音がしますから、音の出るところ――歌口を手のひらで隠すように握ってから、音が出ないようにしてから吹き飛ばしてください。

表の音階

左手をチョキにして開口を開けたまま、だんだん強く吹いたり、だんだん弱く吹いたりしてみてください。音程が高くなったり低くなったりします。これが表の音階です。

裏の音階

開口を左手の人差指と中指で塞いで、だんだん強く吹いたり、だんだん弱く吹いたりしてみてください。音程が高くなったり低くなったりしますが、さっきとは違った音です。これが裏の音階です。

オーバートーンフルートの音階

左手の人差指と中指で開口を塞いだり開けたりしながら、だんだん強く吹いたり、だんだん弱く吹いたりしてみてください。表の音階と裏の音階が交互に出ます。これがオーバートーンフルートの音階です。ドレミファ音階でも東洋音階でもない、奇妙な音階です。

アドバイス

強く吹くだけでは高い音はきれいに出ません。ツーッ、ツッツッ、と舌先で勢いを付けて吹くと高い音が出ます。ツバを飛ばす感じで鋭くツッ、ツッと。


オーバートーンフルートの遊び方

以上、お客さんの演奏でした。なんかかわいい。
さて……

1.リズミカルに吹く

オーバートーンフルートは笛ですが、メロディー楽器というよりリズム楽器と思った方がいいです。

サンバホイッスルって知ってますか?リオのカーニバルで、バンドの演奏が騒音で四散しないように「ピィーピ!、ピッピキ!!」と調子を取っているあのホイッスルのことです。あれは笛ですが、使い方はリズム楽器でしょう。

オーバートーンフルートも同じように、まずはメロディーを吹くことを忘れてピッピキと調子よく吹いてみてください。太鼓や他の楽器と合わせるときはこれだけで楽しめます。

2.強弱をつけて吹く

ピッピキとリズミカルに吹きながら息に強弱を付けてみてください。強弱にあわせて音程が変わって、メロディーっぽく聞こえます。ちょっとグレードの高い演奏になります。

3.同じフレーズを繰り返す

同じリズム、同じ息の強弱を繰り返します。がぜん曲っぽく聞こえるようになります。時々間違えるかもしれませんが、間違えたら、すかさず今度は間違えたとおりに繰り返してください。こうしてどんどん曲想が変化していきます。

4.決めフレーズをあみだす

オーバートーンフルートを吹いているうちに「ん、今のかっこいいかも」と思うフレーズができます。これを意識して練習していつでも吹けるようにしてください。適当に吹きながら要所に決めフレーズを繰り返し入れると曲に区切りがついて、りっぱな曲になります。