アーストーン工房から、今後はインディアンフルートを製作しないと通達されました。そのうち説得にかかりますが…価格しか交渉材料がありません。販売終了するよりはましだと思いますが、次回に入荷する分から価格は倍になるでしょう。
それが実は適正な価格相場かなと、考え始めてます。
音域の広いドレミ音階のインディアンフルートを製作している工房を、私はもう一つ知っていて、そこの価格が7,8年前から平気で10万円ほどしてたのを思い出しました、今はどうなんだろう。技術的に困難な上に製作しても需要がない。こういう商品は総じて高価です。
「インディアンフルートでアニメの曲が吹けたらなあ…」
そんな人のためのドレミ音階のインディアンフルートです。
» アーストーンのドレミフルートを吹いてみました。(G管)
品番 | 品名 | 価格 |
ASTFL201 | ドレミフルート(G) |
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CLROD001 | 掃除棒(ロング) |
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FKAPO002 | 笛カポ |
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(他の楽器やCDも買うと1,400円引き)
» インディアンフルートの吹き方はこちら
- 指穴の数: 6穴
- キー: G管(ピアノの白鍵のソの音から始めてドレミファソラシド)
- 音域: 1.5オクターブ~2オクターブ
- 材質: 本体はチェリー、ブロックはウォルナット
- 長さ: 54cm
- 重さ: 130g
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ドレミ音階にして音域を広げました
アーストーン工房のドレミフルートは、インディアンフルートの吹きやすさをそのままに、ふつうの曲が吹けるように改良した笛です。
ドレミフルートの音域は1.5オクターブ~2オクターブ近くあります。
2オクターブ近くある…という歯切れの悪さがちょっと悲しいですが。純銀フルートの3オクターブには見劣りしますが。でも、みんなが知っているようなポピュラーソングやスタンダードナンバーを演奏するなら申し分ありません。
音階も西洋ドレミ音階に調律しました。
指穴をぜんぶ塞いで、下から順に開けていくとそのままド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シです。オクターブ高い音は、舌先で「ツッ」と勢いをつけて強く吹いて鳴らします。半音は、指穴を半分だけ開けたり、一つとばしに指穴を塞いだり(クロスフィンガリング)して出します。あれです、アイリッシュフルートや英国のホイッスルとまったく同じ運指です。
とはいえ、インディアンフルートの吹きやすさは健在ですよ。
アイリッシュフルートもホイッスルも、息づかいはけっこうデリケートですが。インディアンフルートはそういうのお構いなし。すぱーんと吹いてすぱーんと鳴らします。気を遣わずに吹けるのでほんとうに楽なのですよ、インディアンフルートって。
初心者のための世界一易しい笛
インディアンフルートというのは、北米インディアンに伝わる笛です。
男性が好きな女性にプロポーズするときに歌を吹いて捧げるので、ロマンチックにラブフルートと呼ばれたりします。さしずめインディアンフルートは恋の橋渡し役、キュービッド。ですから責任は重大で、音楽の素養のない人が初めて手に取っていきなり吹いても、それでもなんとなく様になって聞こえるようにと、インディアンフルートは進化してきました。
インディアンフルートは、ほかの笛にはないエア・チャンバーを装備しています。初心者が少々がさつに息を吹きこんでも、フルートの方で息の乱れを均して、ふんわりおっとりいい感じに聞かせてくれます。
またインディアンフルートの音階は、ペンタトニックという、特殊な音階になっています。ペンタトニック音階は、適当に指を動かしてもなんだか曲っぽく聞こえてくれるという、ありがたい音階です。
「初心者でもすぐに演奏して楽しめます!」といった宣伝文句は、正にインディアンフルートのためにあると言っていいでしょう。
その代わりふつうの曲が吹けないけど
反面、既にフルートやオカリナ、リコーダーなどを上手に吹ける人だと、もどかしい思いをすることでしょう。インディアンフルートは、ふつうの曲を吹くことがとても困難です。はっきり言うと、ほとんどの曲が吹けません。
インディアンフルートの音階はペンタトニック、つまりドレミファソラシドになっていません。もちろんがんばってドレミを吹けないことはないですけど。でも、たかがドレミを吹くためにがんばるってのもねえ…。そしてインディアンフルートの音域は、たったの1オクターブです。これはいくらなんでも狭すぎます。
ふつうの曲を演奏するならやっぱり、音域の広い西洋ドレミ音階の笛が吹きやすいです。餅は餅屋です。
プロのプレイヤーなら一本持っておきたい
アーストーン工房のドレミフルートは、まずは、プロのインディアンフルート・プレイヤーにお勧めします。
インディアンフルートは即興演奏が真骨頂。とはいえ、1ステージぜんぶ即興演奏していては、さすがに聞いているお客さんはくたびれてしまいます。
合間に息抜きに、ドレミフルートでみんなが知ってる曲を吹いてみてはいかがでしょうか。演目にメリハリがつくはずです。
あるいはまた、既に西洋の笛――フルートやオカリナ、リコーダーなどを演奏する人にもお勧めします。
「インディアンフルートも笛なんだから、なにか曲を吹きたいな」と思いませんか。ふつうのインディアンフルートはドレミ音階じゃないし音域も1オクターブしかないしで、フラストレーションが溜まります。アーストーンのドレミフルートなら(クラシックのすごい曲はちょっと無理ですけど)、ポピュラーソングやスタンダードナンバーなら十分楽しく演奏できます。
とにかく気楽に吹ける
笛を演奏するのって、息づかいにすっごい神経を使いますよね。
タンギングとかアーティキュレーションとか。
アーストーン工房のドレミフルートは、インディアンフルートの吹きやすさはそのまま、とにかく気楽に吹けます。
私の場合、ドレミフルートで音楽作品を製作するときは、運指を覚えたら、ほとんどそのまますぐにレコーディングに取りかかります。「こんな感じ……」みたいな感覚で吹いて、ほんとうにそのとおりの音で鳴ってくれるので、いろいろ調整する必要がないのです。これが他の笛――横笛やオカリナだったら「こんな感じ……というのをこの笛で表現したいときはこんな感じ……」みたいに、合わせ作業が絶対に必要なのですが。
初心者には覚悟が必要
笛の初心者の方へ。
初めてインディアンフルートの購入を検討しているときに、アーストーン工房のドレミフルートに手を出すのは、ちょっと一考してください。
通常のインディアンフルートとアーストーンのドレミフルートは、別物だ、と考えてください。「インディアンフルートが欲しいんだけど…ドレミフルートならふつうの曲も吹けて一石二鳥だね!」などと欲張ると、手に負えなくて、虻蜂取らずになりかねません。
アーストーン工房のドレミフルートは、これはもう西洋の笛です。ふつうの笛と同じように練習が必要です。楽譜を見ながら運指を覚えます。初心者には、ふつうの笛と同じように「絶対に吹いてみせる!」という覚悟が必要です。
よく使う運指
アーストーン工房のドレミフルートは、他の民族楽器の笛と同様に、半音を出すのが苦手です。ですからドレミフルートを吹くときは、できるだけ半音を使わなくて済むように吹くのが要です。
よく使う運指は以下の2通りです。
基本的に指穴を塞いで、下から順に開けていくだけです。
【第一ポジションの運指】
【第二ポジションの運指】
オクターブ上の高い音は、舌先で「ツッ」と勢いをつけて強く吹いて鳴らします。ですから低い音よりもどうしても強い厳しい音になります。
また、高い音になるほどピッチが低めになりがちです。
強く息を吹きこんだり、指穴を少しだけ開けたりなどして、自力でしのいでください。
よく使うのは第二ポジションの方でしょう。
第二ポジションの運指は、途中の音からドレミファソラシドを始めるので、相対的に、ドより低い音を使うことができます。世の中の大半の曲はドよりも低い音を使うので、こちらの運指をよく使います。
第二ポジションで演奏するときは、笛カポを付けることをお勧めします。
笛カポはいちばん上の指穴に被せて使います。笛カポには小さな穴が開いていて、指穴を開けるとちょうど半穴だけ開けたような具合になります。
笛カポを付けると、第二ポジションも半音を気にせずすらすらと吹けるようになります。
» インディアンフルートの吹き方はこちら
製作:アーストーン・フルート(北米)
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