ごめんなさい。販売終了した楽器の入荷は絶望的です…
後悔しそうな楽器はメーカーが生産終了する前に入手しておいてください。

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ミカさんのカンテレにそっくりカンテレ

ミカさんのとそっくりのカンテレを販売開始しました。
コスプレするならこれ!でもたまにはちゃんと弾いてあげてください。

製作者本人が完成したばかりのカンテレを試奏しました↓

僕と契約して戦車道をやってよポロロン↓

大きな古時計↓

品番品名価格
TJAKNTL00111弦・本体
59,032円(税,送料込)
TJAKNTL90111弦・ソフトケース
14,980円追加
TJAKNTL90211弦・交換弦一式
3,154円追加
TJAKNTL903半音スイッチ1個
3,629円追加
CRTNR004電子チューナー
3,719円追加
»カンテレのCDや教則本はこちらで買えます

これは本当にミカさんのと同じカンテレです。
ミカさんのカンテレを製作したのは二人の楽器職人で、そのうちの一方の息子さんが後を継いで、独りでこのカンテレを製作しています。

ミカさんのと同じカンテレに触れますよ。
茨城県大洗町の民宿浅野丸にミカさんのと同じカンテレが奉納されていて、巡礼客や宿泊客が自由にさわれるようになっています。関東圏在住の方は、ぜひ大洗に遊びに行ってあげてください。地方在住の方は…まあ仕方ないですよ。私も一度は浅野丸にご挨拶に伺いたいのですが。福岡から東京は遠すぎます。

既に予約が積み上がりつつあります。
バカ売れしているわけでもないのですが。一人の職人が細々と製作しているので、日本中からぱらぱらと注文が舞い込むだけで、簡単にパンクします。「俺……ボーナスもらったらカンテレ買うんだ……」ってそれ、フラグですからっ!確実にカンテレを購入できるように、今から予約しておくことを強く勧めます。状況がこんなですから、現物が入荷した時点でドタキャンしてもOKです。

(他の楽器やCDも買うと1,400円引き)

  • 弦の本数: 11本
  • 調: Dキー、※ 調律により変わる
  • 音域: 1オクターブ+3音、※ 調律により変わる
  • 材質: フィンランド産ハンの木、メイプル
  • サイズ: 79cm×18cm×9cm
  • 重量: 966g
  • 付属品: 調律ハンドル、ショルダーストラップ、スペック表(弦の太さ一覧etc)

ミカさんのカンテレにそっくり

誰が探しあてたのか「ミカさんのカンテレとそっくりのカンテレを見つけた!」とツィートしてるのを見かけました。

ほほう、どれどれ……と調べてみると、確かに!?ミカさんのカンテレの特徴をよく捉えています。こんなそっくりさんもあるのですね。それとも本当にこのカンテレがモデルなのでしょうか?早速フィンランドから仕入れてみましたよ。

ミカさんのカンテレは伝統的な形状の11弦カンテレですが、その特徴は4つあります。

1.弦の端の留め方
弦の端は水平な一本のスピット(鉄串)で留めます。スピットは三つ叉になった木のブロックで本体に固定します。三つ叉の意匠はマクドナルド・ハンバーガーのような丸っこいMの字です。
2.チューニング・ペグを打った箇所の仕上げ
スピットの反対側のチューニング・ペグは本体の地に直接打ちこんでいます。ここに補強や装飾のための薄板は付いていません。
3.先端の装飾
三角形の本体の先端の装飾は、小さい鈎のような形状です。
4.弦の長さ比
一番長い弦は一番短い弦のほぼ2倍の長さです。

こうして見比べてみると……うん、見れば見るほどミカさんのカンテレにそっくりです。私はコスプレに詳しくありませんが、小物の再現度も重要なのだと認識しています。ならばミカさんのカンテレにそっくりなこのカンテレは、正にコスプレ用にぴったりと言えるでしょう。

でも、本場のフィンランドで職人が心を込めて手作りした本物の楽器なのですから、たまにはちゃんと弾いてあげてくださいね。

確かな腕前の新しい工房

このカンテレを製作したJ・A・カッリオイネン工房は2006年に創業した新しい工房です。

工房主のヤニ・アントンは親子二代に渡る楽器職人です。
ヤニは幼少の頃から父やその仲間たちの仕事ぶりを見て、そして自らも父の手伝いをしていました。そしてフィンランドの有名楽器メーカーAmF社に長く勤め、ついに独立して自分の工房を手に入れたのでした。

このカンテレの意匠は、彼の父から受け継いだものなのだそうです。

「カンテレの修理承ります」と看板に大きく書いてますから、最初はメーカー下請けの修理事業から始めたのかもしれませんね。

商品はカンテレの他に、弦の材料になるピアノ線や、弦を留めるピンやスピット、チューニング・ペグなどを卸売りしています……あれだ、秋葉原で組み立てPCを自作して販売してるパーツ屋。あんな感じです。他社のカンテレも修理するそうですから、確かな腕前です。

そうそう、「日本にカンテレを輸入すると強烈に錆びるから対処してくれ」と依頼したところ、日本向け仕様にニッケルメッキのチューニング・ペグとステンレスのスピットに取り替えてもらえることになりました。
こんな小回りの利くところもパーツ屋?の強みです。

北欧フィンランドの伝統楽器

カンテレは北欧フィンランドの叙事詩カレワラ――日本の古事記のような物語に登場する古い古い楽器です。

元々は三角形の小さな木箱に数本の弦を張っただけの素朴な弦楽器でしたが、西欧クラシック音楽の影響を受けるうちにゴージャスに大型化しました。今では小さなピアノのようなグランドカンテレもあります。

一方で、伝統的なカンテレも国民楽器として盛んに演奏されます。
しかし今の日本人にとって、5弦では音数が少なすぎてつらいでしょう。11弦あると、そこそこいろんな曲が演奏できます。

非常に珍しい奏法

11弦など音数の少ないカンテレは、コード奏法という珍しい奏法で演奏されます。カンテレでコード――和音を弾くときの考え方は、ハープやギターとは、まるっきり逆です。例えばドミソの和音を弾くとき、

ハープやギターでは
必要なドミソの音を鳴らす
カンテレでは
不要なレファラシの音を鳴らさないようにする

カンテレではドミソの和音を弾くとき、ドレミファソラシドのうち不要なレファラシの弦を左指で押さえて鳴らないようにして、右手でその付近の弦をまとめてじゃらーんとかき鳴らします。

カンテレの6つのコードⅠ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ,Ⅵ↓

人間の左指の数が5本ですから、コード奏法は弦の数が10本前後の、小さい原始的なハープ型の弦楽器で最も効果を発揮する奏法です。

だってもっと弦がたくさんある現代のハープでは、この左指の使い方はあまりにもったいないですし。ギター型の弦楽器ではそもそもこんな弾き方をしませんし。

この奏法をいまだに現役で採用しているのは、カンテレとその仲間くらいでしょう。そういう意味でもカンテレは無形文化財的な価値のある楽器です。

半音スイッチについて

半音スイッチは写真のように弦に噛ませて、一時的に弦の音を半音高くするガジェットです。ライブステージで曲の間にMCを入れながら半音スイッチを噛ませて、次の曲の準備をする……みたいな使い方をします。

そうではなくて自分一人だけでカンテレの演奏を楽しむのであれば、弾きたい曲に合わせてのんびり弦をチューニングすればいいので、要らないかなと思います。あれば便利でしょうけど。便利でしょうけど!!

!!! 半音スイッチは最低2個必要です !!!
理想的には5個です。B,F,Cの弦に噛ませます。半音スイッチの使い方は以下のページを参考にしてください。»カンテレの音階

!!! 半音スイッチを噛ませると音の伸びが悪くなります !!!
気になる人は気になるかもしれません。以下は5個の半音スイッチを噛ませて弦を順に弾いてみた音です↓

それと…表面にかすり傷がつきます。

カンテレの演奏onYouTube

私の演奏、『夏影』です。

私の演奏、『エリカ行進曲』です。黒森峰女学園のテーマですね。

フィンランドで第一線で活躍しているカンテレ演奏家アリャ・カスティネンによる演奏。使用したカンテレはヤニ・アントンの親父さんの作品。つまりミカさんのカンテレと同じカンテレです。

製作:J・A・カッリオイネン(フィンランド)


ミカさんのカンテレでサッキヤルヴェンを弾くには

kz160115.jpg

さっさと本題に入りましょうか。タイトルを見てこの記事を読んでる人には、今さら概説なんて不要でしょう。知らなくて読んでる人のために簡単に説明すると、「ガルパンはいいぞ」ってことです。

まず前提として、映画のサントラに使用されたサッキヤルヴェン・ポルッカは、ミカさんのカンテレでは絶対にそのままでは演奏できません。★ サントラのアレンジは途中で転調しますし、ミカさんのカンテレはチューニングスイッチのない11弦の、いちばんシンプルなタイプだからです。

しかしながら映画のサントラのとおりでなくてもよいなら、チューニングを工夫することによって、ミカさんのカンテレでもサッキヤルヴェン・ポルッカを演奏することができます。

チューニング

写真をご覧ください。
チューニングスイッチが付いているタイプであれば簡単です。高い音から3つのチューニングスイッチを倒すだけです。そうではなくて、ミカさんのと同様のチューニングスイッチのないタイプであれば、低い音から順に以下のようにチューニングします。

» A,B,C#,D,E,F,G,A,Bb,C,D

サッキヤルヴェン・ポルッカを弾くときのチューニング↓

サッキヤルヴェン・ポルッカを弾くとこんな感じ↓

これはサッキヤルヴェン・ポルッカ専用のチューニングです。こうすると他の曲は弾けなくなります。

そいういう意味で、ぱっとチューニングを戻せるチューニングスイッチ付きはとっても実用的っ、ぜひぜひ当店でお求めください。

演奏

カンテレは自分から見て、高い音の弦が手前に、低い音の弦が遠くになるように、テーブルや膝の上に置きます。

速いだけで、中身は繰り返しの多い簡単な曲です。
耳コピーでもマスターできるはずです。最初はいちばん高い音から始まります。最後のフィニッシュは、上の写真の×の弦を左指で押さえて、そのあたりの弦をまとめてじゃらーんとかき鳴らします。ミカさんも映画の中で同じことをやってますよ。

とりあえず、サッキヤルヴェン・ポルッカの出だしのフレーズとフィニッシュだけマスターすれば、ミカさんの真似ができます、じゃらーん。

付録1)カラオケの伴奏を用意しました

私が動画で演奏しているカンテレの伴奏を、カラオケにしてニコモンズに登録しました。使ってください。これは…著作権フリーなので、有料会員でなくてもダウンロードできるはずです。
»カラオケ-継続高校のテーマ-サッキヤルヴェン・ポルッカ

付録2)MIDIファイルを用意しました

私の演奏動画を含む16パターンのMIDIファイルを用意しました。使ってください。これらは素材です、このまま聞いてもあまり楽しいものではありません。お手持ちの音楽ソフトでリアル音源を鳴らしたりエフェクタをかけたりして、オリジナルの伴奏を製作してください。
»biab160206.zip(MIDIファイル一式)

付録3)WAVファイルを用意しました

ミカさんが劇中で弾いているサッキヤルヴェン・ポルッカの出だしと、じゃらーんをWAVファイルにしました。Windowsの起動音にしたり、自分の動画作品の素材に使ってください。
»kantele00-160203.wav(サッキヤルヴェン)
»kantele01-160203.wav(じゃらーん)

★ そのままでは映画のサントラは弾けない
ミカさんのと同じカンテレだけは、外付けの半音スイッチを裏技的に使うことによって、映画サントラ版の『サッキヤルヴェン・ポルッカ』を演奏できます。これは外付けの半音スイッチが重要なので、他のメーカーのカンテレでは真似できません。


電子チューナー (KORG PitchHawk-G2)

ハンドオルゴールやハープのチューニングに欠かせない電子チューナーです。ポーンと鳴らすと「今の音はF#、10%ほど高め」みたいなことを液晶に表示してくれます。

楽器のチューニングは、ふつうは440Hzの高さをラの音と決めてチューニングするものですが、明るい印象に聞こえるように、オーケストラでは少し高めの443Hzでチューニングしたりします。この電子チューナーは410Hz~480Hzまで設定を変えられるので、そのへんも大丈夫です。

ギターやハープなどの弦楽器はクリップで挟んで使います。
楽器の振動を直接ピックアップするので、周囲の雑音に惑わされることなくチューニングできます。笛などの管楽器の音は内蔵マイクでピックアップすることもできます。小型ながら分かりやすく設計されたディスプレイ。バックライト付き。

実は、電子チューナーは街の楽器店でかなり安く売っています。
わざわざ街まで買いに行くのが面倒くさいという人は当店でお求めください。