ウィングカンテレ

森と湖の国フィンランドからやってきた新しい楽器です。
» 16弦カンテレを弾いてみました(練習2日目)
» 11弦カンテレを弾いてみました(練習4ヶ月目)

品番品名価格
KNTL01216弦、フル装備
136,560円(税,送料込)
KNTL01116弦、標準装備
76,760円(税,送料込)
KNTL00211弦、フル装備
101,560円(税,送料込)
KNTL00111弦、標準装備
50,560円(税,送料込)
CRTNR003電子チューナー
コルグAW2G
2,830円 追加

(他の楽器やCDも買うと1,300円引き)
» ウィングカンテレの弾き方はこちら

カンテレは北欧フィンランドの伝統楽器です。
もともとは小さな木の箱に数本の弦を張っただけの素朴な楽器でした。

数千年の間、カンテレはフィンランドの民謡をぽろんぽろんと伴奏するだけでしたが、20世紀末に西欧のギターと融合して、新しいウィングカンテレが生まれました。

ウィングカンテレはギターのように抱えて、ギターのようにジャンジャンかき鳴らします。カンテレの伝統的な奏法とギターの奏法が合わさった、独特のスタイルで演奏します。

下のYouTube動画は近隣国ラトビアの ”コクル” という同じ仲間の楽器。
…このくらい弾けたらさぞかし気持ちいいでしょうねえ。


11弦ウィングカンテレについて


» 11弦ウィングカンテレの音階

  • 弦の本数: 11本
  • 音域: 1オクターブ+3音
  • キー: ニ長調、フル装備はハ長調、ヘ長調、ト長調が追加
  • 材質: 松っぽい(メーカーに確認します)
  • サイズ: 74.0cm×17.5cm×7.0cm
  • 重量: 0.9kg
  • 装備: フル装備は5つのチューニングスイッチとピックアップが追加
  • 付属品: ハードケース、調律ハンドル、ショルダーストラップ、交換弦一式

高音域が独特に残響する音色です、これがカンテレの音です。
とにかくジャンジャン演奏しやすい、弾いていて気持ちいいです。やってみれば分かりますが、右手の位置を把握しやすいので、慣れると指の動きを凝視しなくても演奏できるようになります。楽ちんです。

サイズは小さなスケートボードくらい。ハードケースに収納しても軽いので、気楽に屋外に持ち出して、公園の芝生に座って演奏を楽しんでください。家ではきちんと椅子に座って演奏もしますけど、ベッドに寝転んでラッコのようにカンテレをお腹に置いて弾いたりもします。

音が11音しかないので、ふつうの曲を弾こうとすると「あと1音足りない…」ということがよくあります。どうしても弾きたいなら、その曲が弾けるように調律してください。琉球音階でもアラビア音階でもなんでも。

16弦ウィングカンテレについて


» 16弦ウイングカンテレの音階

  • 弦の本数: 伴奏弦4本+メロディー弦12本
  • 音域: 1オクターブ+4音
  • キー: ニ長調とト長調、フル装備はハ長調、ヘ長調が追加
  • 材質: 松っぽい(メーカーに確認します)
  • サイズ: 87.8cm×27.0cm×7.0cm
  • 重量: 1.4kg
  • 装備: 2つのチューニングスイッチ、フル装備は3つのチューニングスイッチとピックアップが追加<
  • 付属品: ハードケース、調律ハンドル、ショルダーストラップ、交換弦一式

中音域から高音域まで豊かに残響するエレガントな音色です。
正直、ただの板に弦を張っただけなのに、こんなにきれいな音がするものかと不思議に思います。秘密は4本の長い伴奏弦にあります。試しにメロディー弦をジャンと鳴らして、伴奏弦に触れてみてください。びりびり共振しているのがはっきり分かるでしょう。伴奏弦が残響装置として働き、カラオケのエコーのように余韻を響かせているのです。ピアノのペダルを踏みっぱなしにしたのと同じです。

文句なしに美しい音色です。
11弦と比べたら、ほとんどの日本人が「こっちの音の方がきれい」と言うはず。ただし、これがカンテレ本来の魅力かというと…どうでしょうか。私はこれはもうカンテレの音じゃないと思います。実際、分かっているお客さんは「11弦の方がカンテレらしくて好きかな」とのたまいました。まあウィングカンテレ自体が新しく生まれた楽器ですから、これはこれでアリだ、ということで愛してあげてください。本当にきれいな音なんですよ。

いちばん長い4本の弦は伴奏弦ですから、実質は12弦です。民謡や唱歌など多くの歌がこの範囲に収まりますから、ふつうに曲を弾きたいなら、こちらの方が重宝するでしょう。

4本の伴奏弦は…実はあまり使い道がありません。ジャンジャンかき鳴らすとき、間違って弾いてしまわないように気を遣います。(はっきり言って、じゃまです。)

チューニングスイッチについて

ウィングカンテレは、基本はニ長調(Dキー)に調律します。が、少しなら弦を強く張ったり緩めたりしても大丈夫です。弾きたい曲が弾けないときは、ゆっくり時間をかけて、その曲に合わせて弦を調律し直せばいいです。

チューニングスイッチは、ライブステージなど時間に余裕のない場所で、パチンと瞬時にキーを切り替えるための装置です。2つのスイッチを倒すとト長調(Gキー)に切り替わります。3つ倒すとハ長調(Cキー)に、5つ全部倒すとヘ長調(Fキー)に切り替わります。

ピックアップについて

エレキギターのピックアップです。ウィングカンテレの弦の振動を電気的に拾い、アンプ・スピーカーに繋ぎます。周りの雑音が混ざらないので、騒々しい音響の悪い場所でもピュアな音色でライブ演奏できます。私のような自宅録音派にも重宝します。

エレキギター用のエフェクタを間に挟んでギュインギュインいわせることもできます。こうするといろんな音で遊べるので、飽きずに練習できるというメリットもあります。

ウィングカンテレの弾き方について

ウィングカンテレの弾き方教室をブログに連載中です。
私自身が弦楽器の演奏経験がなく、ウィングカンテレは2011年3月に始めたばかりです。練習しながら考えたこと・気がついたことを記事にまとめています。「すだれさんには悪いけど…私の方が上手」という気概でウィングカンテレに取り組んでくれると嬉しいです。
» ウィングカンテレの弾き方はこちら


YouTubeに見るウィングカンテレの演奏

日本でウィングカンテレの弾き方を勉強するには、今のところYouTubeに投函された演奏動画を参考にするしかない、というのが実情です。 "kantele" "kokle" などのキーワードで検索すると意外に多くの動画がヒットしますから、まあ困りませんよ。

カンテレの音に軽くディストーションをかけて、エレキギターのソロ演奏のような雰囲気を醸しています。演奏中にチューニングスイッチをひねってキュィィーンとチョーキングの真似をしています。


思いっきり歪めたヘビーメタルな音。ああもういっそエレキギター弾けよって感じ。

上の方で紹介した、森の中で演奏しているラトビアのお姉さんです。ほんとうにすごい演奏です。これはDVDのプロモーションのようですね。ということはどこかでDVDを売っているということ…?このDVDを当ショップでも販売開始しました。演奏する両手の動きがクローズアップされていて非常に資料価値の高い作品です。ぜひお求めください。
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