カイサドラムの入荷時期不明
カイサドラムの入荷時期が不明です。(2011年12月8日現在)
長くお待たせしているお客さんには更に辛い思いをさせます。うちだっていちばん儲けの大きい商品を仕入れることができないのは、頭の痛い問題です。真剣に来年の販売計画を考え直さなければなりません。とにかく状況が分かり次第、改めてお知らせしますので。
メーカーは何をしているのか
一言でいうと、製作者が作業のペースダウンと賃上げを要求していて、メーカーはずっと彼と交渉しているとのことです。「待たせてごめん、今製作しているから。」「ごめん、遅れている。もう少しかかる。」「9月から製作者がバカンスに入るので、作業に取りかかるのは10月から。」などと納期遅れを繰りかえした末、ついに返事をしなくなったメーカーを問いただしたところ、実は夏からカイサドラムを一台も出荷していないことを白状しました。
(たくさんの予約を抱えた状態で長期のバカンスだなんて、同じ勤勉な民族でもドイツ人の感覚はやっぱり日本人と違うんだな…)と半ば感心、半ば呆れて聞いていたのですが。どうもメーカーが製作者のご機嫌取りをしていた節も感じられますね、これは。ストライキ、労働争議というワードがちらつきます。
商人はアーティストを上手にマネジメントするべき
アーティストの運営する楽器工房が、ぱっと流行った後にばったり潰れてしまうことがよくあります。(ハングドラムを製作していたパンアート社もその例だと理解しています。)彼らは何もかも独り占め★ しようとして、身動きが取れなくなり、終いに投げだしてしまうのです。アーティストの興味は、自分と自分の作品だけです。「楽器を製作する者はそれを求めるお客さんに与える義務がある」ということを理解しません。まあそれは商人の視点ですから、アーティストが理解できないのは仕方ないのですが。
だからこそ、アーティストの上で商人が彼らをマネジメントすることはよいことなのです。当然アフロトン社も、カイサドラムの製作者が知識とスキルを独り占めしたまま消えさってしまわないように、新人をあてがって教育させたり、ノウハウを買いとって他のメーカーにOEMしたりして、市場に対する責任を果たすべきです。が意外にダメダメでした。そもそも、うちのような小売店と直接取引してくれるくらいですから、実はこぢんまりした家族会社なのかもしれません。
★ 何もかも独り占め
アーティストは利益を独り占めしようとしますが、同時に作品を製作する責任も一人で抱えこもうとします。そこは好意的に評価できます。しかし倒れてしまってはゼロです。